ひらがなとカタカナで違う!? ど根性・超ド級の「ど・ド」って何なの?

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一日一度は目にする「カタカナ」。現在は、スマホやパソコンなど「外来語」に使うのが基本ですが、日本語とちゃんぽんになっていることばが多いのはご存じでしょうか?

ど根性の「ど」はれっきとした接頭語なので「ひらがな」が正ですが、「どけち」のように悪い意味を持っているので、ほめ言葉にはビミョウな存在。対してカタカナの「ド」はイギリスの戦艦「ドレッドノート」が語源、強い/画期的など優れた様子をあらわすので、ひらがなかカタカナかでニュアンスが逆になってしまいます。

「マジ」「シカト」はれっきとした日本語なのでひらがなが順当、うっとうしさを表す「ウザい」も同様に「うざい」、わかりやすくするなら「うじゃい」と伝えるべき言葉なのです。

■「ど」の基本は、悪い意味

日本語は非常に複雑な言語で、英語圏ならアルファベット26文字でほとんどの用が足りるのに対し、ひらがな、カタカナ、漢字を覚えなければなりません。なかでも面倒なのが「外来語」で、パーソナル・コンピュータなら「ぱそこん」ではなく「パソコン」と記すのが基本です。ところが、あまりにもフツウに使われているため、日本語? 外来語? なのか分からなくなっていることばも多くあります。代表例はど根性の「ど」や「マジ」などです。

程度を強める「ド」は、1900年代初頭のイギリス戦艦「ドレッドノート」が語源で、従来の戦艦2隻に匹敵すると言われたほど画期的な船だったため、「強い」「すごい」の代名詞になりました。ドレッドノート「みたい」の意味から「ド級」、見たこともないほどすごいものは「超ド級」と表現されるようになったのです。フォークギターのドレッドノートモデルもこれが語源で、ひと回り大きいタイプを指します。

ただし日本語にも強い程度を表す「ど」は存在し、

 ・どけち

 ・どぎつい

のように使われ、この単語からもおわかりのように悪い意味を含んでいるので、基本はネガティブな表現。もちろん「どまんなか」のように「まさに」の意味で使っても間違えではありませんが、平面になってシャツに貼り付いたままでも生きているカエルに「ど根性」では、しつこい/しぶといの意味にも取られかねません。ほめるなら「ド級根性」のほうが正確に伝わるでしょうが、「ド級」って何? とかえって混乱しそうですね。

■「ウザい」の祖先は「うじゃうじゃ」?

逆に、本当はひらがなで記すべきことばもたくさんあります。「マジ」「ウザい」などです。

「マジ」は誰でも気づくように「まじめ」の短縮形で、若者言葉と言われているものの、じつは江戸時代から使われていることば。「シカト」は花札が語源と言われ、10月の札に描かれている鹿が「そっぽ」を向いている様子から、鹿の十(とお)=しかと=無視になったと言われています。どちらも「まじめ」「しかのとお」を短縮しただけですから、ひらがなで表記すべきでしょう。

うっとうしい/面倒くさいなどの意味で使われる「ウザい」は、「うざうざしい」が語源で、小さいものがたくさんある様子がわずらわしい/メンドウくさいことから使われるようになりました。ムシがたくさんいる! など不快なときに使われる「うじゃうじゃ」と同じことばなのです。これも単なる短縮形ですからひらがなで「うざい」もしくは「うじゃい」が妥当です。

ただし「しかと? まじうじゃい! 」では通じにくいでしょうし、迫力もありませんね。カタカナのほうが伝わりやすいことばがあるのも、日本語のおもしろいところです。

■まとめ

 ・接頭語「ど」は、基本的に悪い意味に使われる

 ・カタカナの「ド」はドレッドノートが語源で、「すごい」「大きい」を表す

 ・マジは「まじめ」、シカトは「しかのとお」の短縮形

 ・うざいと「うじゃうじゃ」は同じ意味

(関口 寿/ガリレオワークス)

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