山口組分裂、清原容疑者逮捕で注目される西成・あいりん地区の現在 (2/2ページ)

東京ブレイキングニュース

 その中でいくつかの大きい事務所の前で張り込みしたが、人の気配が全く見られない事務所もあり、玄関口に水が巻かれて清掃はされてはいるものの、誰かが見張りをしている等の動きは見られなかった。 今の時代、防犯カメラがあれば事足りる、と思うかもしれないが、それでは意味が無い。暴力団事務所の前に人が立つということは、すぐに動けるという姿勢のアピールであり、周囲への威圧行為もあるのだ。

 そして最後に冒頭で触れた覚せい剤事情に触れておきたい。以前は四六時中、"売り子"と称する売人が路上に立ち、ドライブスルー形式で客が車から降りずに購入する光景が見られた。その評判は関西だけではなく、遠方からも常連客が訪れていたが、今では絶滅状態にあるようだ。

 山口組分裂騒動で、複数の事務所が密集する地域だけに、当局が厳しく警戒していることもあるだろう。今では売人は路上には立っていなかった。取材協力者を通じて数人の売人に連絡を入れて取材を試みたが、電話は殆ど繋がらなかった。

 長くこの地域に居住する信用ある人間にもそのような対応である。初見の人間ではまず彼らに接触するのは難しいであろう。今年に入ってから何回も売人が検挙されているとも聞いた。売人が定宿にしていたドヤも検挙されて以来、動きはない。報道はされないが、通報、検挙、逮捕はこの地域では日常の世界である。

 西成浄化作戦は山口組分裂騒動との相乗効果で一段と進んでいる印象だった。清原容疑者の逮捕の影響も少なからずあるだろう。西成の姿は今後もリポートしていきたい。

Written by 西郷正興

Photo by  K-SAKI(コラージュ)

「山口組分裂、清原容疑者逮捕で注目される西成・あいりん地区の現在」のページです。デイリーニュースオンラインは、清原容疑者山口組分裂西成覚せい剤社会などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る