金正恩氏は「キノコの国」をあきらめたのか (2/2ページ)
前年までと比べるとその存在感は大幅に薄まっていることが判明した。
海外メディアに揶揄されたからなのか、今の北朝鮮の食糧状況の中で、キノコは役に立たないと判断したからなのかは不明だ。それとも、金正恩氏は、北朝鮮をキノコの国にすることをあきらめたのかもしれない。
ただし、キノコはあきらめたかもしれないが、相変わらず戦闘機や飛行機、そして「サカナ」に関しても相当コダワリを持っているようだ。昨年からは、水産工場などを頻繁に訪れ、サカナへのコダワリを見せている。自らのコダワリをないがしろにされたと思ったのか、スッポン工場で激怒し、支配人が処刑された「スッポン激怒事件」は記憶に新しい。
いずれにせよ、最高指導者の趣味を反映させながら、300以上ものスローガンを考え出すのは気の遠くなるような大変な作業だ。それを押しつけられる北朝鮮の人々にとっては、読むことすら苦行以外のなにものでもないだろう。北朝鮮のためにも、こうした非生産的な国家的悪弊が、一日も早く灰燼(じん)と化すことを望む。