大人の「ひな祭り」もあった!? 意外と知られてないルーツ&マナー

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大人の「ひな祭り」もあった!? 意外と知られてないルーツ&マナー

女の子がいるお宅はもうお雛様を飾られていると思います。筆者が子どもの頃は七段飾りが主流でしたが、今は住宅事情からお内裏様とお雛様だけ、というご家庭も多いようですね。ご多分に漏れず、我が家も博多人形のシンプルな立ちひなです。

お雛様といえば、ひな人形を飾り、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物を作って、子どもが無事に成長してくれること、幸せになってくれることを願うお祝い……というのが一般的な認識だと思います。

しかし、過去にさかのぼり調べると、現代ではほぼ知られていない事実がわかったのです! 今回は、“知られざるお雛様のルーツやマナー”についてお伝えします。

■触った方がいい!? 「ひな人形」にこめられた意味

前述した通り、ひな祭りは女の子の成長のお祝い、ですよね。もちろん現代ではそのように考えられています。しかし、そのルーツをたどると、意外な意味や願いが込められていることがわかりました。

江戸時代には、ひな道具で子どもたちが遊ぶことから、嫁ぐ日までの家事の稽古と位置づけられていました。

また、華やかなひな道具に触れる前に手を清める習慣をつける稽古として、ひな人形は”手を清めてから触るもの”とされていたといわれています。

現代とは異なり、女の子が家事・生活習慣を身に付ける、という意味合いもあったのです。

さらにさかのぼると、人形(ひとがた)をわが身に代えて祓いとする中国の風習と、日本古来の風習が融け合って、ひな祭りが生まれたとも言われています。

つまり、人形はひとがたの意味も持ち合わせており、直接触れることで自身の厄の身代わりとなるのです。

この知識については、『節句と節句人形に関する意識調査』において、母親正答率 6.4%という結果が出ていて、消えつつある慣習であることが浮き彫りになっています。

ひな人形は、壊れやすく大切なものだから“触ってはいけない”と思っていましたが、古くは触ったほうがいい、という教えだったんですね!

■「大人の」ひな祭りって?

さて、皆さん“大人のひな祭り”って聞いたことありますか? 筆者は今回初めて知りました。

“大人のひな祭り”は、ひな祭りから半年後の旧暦9月9日に行われ、“重陽の節句”と言われるものです。

別名“菊の節句”とも呼ばれています。不老長寿の伝説を持つ菊の花を用いた料理や酒を食し、健康と長寿を祝うそうです。

そして、この“重陽の節句”の際に、しまっていたひな人形を再び飾るという風習を“後の雛(のちのひな)”と言います。

この”後の雛”は、子どもを祝う桃の節句に対して、大人が両親や自分自身の健康と長寿を祈願しました。

現在では様々な理由から、この慣習はほとんど知られなくなってしまったそうですが、一方で、忘れられた伝統文化の復活に向けた活動もあるようです。

“ひな祭りから半年後の9月9日に、再度ひな人形を飾ってもよい”という説に関しての認知度は、同調査で実に3.0%。大人にもひな祭りがあったとは、本当に驚きです! 

大人女子だけで祝う、ちょっと贅沢なひな祭り……今年、試してみるのもいいかもしれません!

■知っておきたい初節句の「マナーと祝い方」

意外とわからないのが、お雛様を出す時期。

早く飾る分には“早く嫁に行く”ということで、問題ありません。もっとも縁起が良いとされる日は二十四節気の雨水(うすい)に当たる日で、この日に飾るとよい伴侶に巡り合えると言われています。

ちなみに、おひな祭りの当日に飾るのは「一夜飾り」といって縁起が悪いのでNGです!

初節句には、両親や親戚が集まってお祝いをする、というご家庭もあるかと思います。

問題は食事の支度……主役は離乳食なので、食べられる食材をペースト状にして、お雛様イメージのかわいい飾り付けをしてあげましょう。

大人用には、ちらし寿司とはまぐりのお吸い物はマスト。その他はお刺身、から揚げ、煮物、サラダ、ひな祭りケーキや桜餅など。

子どもに手がかかる時期ですから、無理はせず、仕出しを活用するなどして、できる範囲でおもてなししましょう!

また、初節句にお祝いを頂いた場合は、子どもの名前で内祝いをお返しします。お礼状や写真を添え、頂いた金額の3分の1程度のお菓子などを用意するのが一般的ですよ。

いかがでしたか。

何気なくお祝いしていた桃の節句。実はいろいろな意味が込められていました。ただお祝いをするだけでなく、由来や意味合いについて、家族で話せるいい機会です。親から子へ伝えることで、日本の伝統を継承していきたいですね。

【参考】

※ 節句と節句人形に関する意識調査 – マイボイスコム株式会社

【著者略歴】

※ tomoko・・・福岡在住のママ取材ライター。小学二年生の自由すぎる娘に翻弄されつつも、ライター・論文添削員として活動中。子育てに等に関することだけでなく、自分らしさを大切にするママに求められる情報を発信していきます。

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