食糧不足の救世主に! 「昆虫」が世界を救うってほんと? (2/2ページ)
ムシを食べるなんて! と思うひとが多いでしょうが、バッタに似た「いなご」、「はちのこ」は日本の郷土料理にもなっているほどで、料理後・100gに含まれる主要な養分をあげると、
・いなご(つくだ煮) … マンガン・1.21ミリグラム
・はちのこ(缶詰) … ビタミンB1・0.17ミリグラム
と優秀な栄養源。文部科学省のデータベースにも登録されているほどですから、特異な存在ではないのです。
■ムシ探しが「仕事」になる?
昆虫を捕まえて食べる生活は、成り立つのでしょうか? 山や川で捕まえれば文字通り「ゼロ円生活」ができるでしょうが、答えはNo。よほど条件が揃わない限り、カロリー的に赤字になってしまうからです。
世界で食べられている昆虫の多くは陸生なのに対し、水に住む昆虫を捕まえたらどうなる? も研究され、1日に必要なタンパク質から、ムシを探している時間を割り出したところ、
・ムシが少ない場所 … 女性・10.5時間 / 男性・11.9時間
・比較的多い場所 … 女性・3.9時間 / 男性・4.5時間
が必要とわかりました。男性のほうが長時間なのは必要なタンパク質が多いためで、ムシが少ないところでは半日働いて「やっと」足りる状態… ハンターではありませんが、つねにムシを探し続けて引っ越ししないと生活が成り立ちません。同時に、2050年には都市部が4割も増えることは、ムシの生息地も減ることを意味していますから、ハンター生活でも不可能と考えるべきでしょう。
育てた昆虫をエサにして魚や鳥を育てられないか? クモを食べたらどうよ? などさまざまな研究がなされていますので、興味のあるひとは専門家の指導のもとで「試食」してみるのも「あり」でしょう。
■まとめ
・2050年には人口90億になり食べ物が6割も不足する、とのデータあり
・あらたな食料として脚光を浴びているのは「昆虫」
・飼料変換率が高く、同じ重さなら、牛の4 分の1 のエサで済む
・1 日分のタンパク質を水に住むムシだけでまかなうなら、半日探すことになる
(関口 寿/ガリレオワークス)