寝すぎも寝不足もNG! 「8時間睡眠」がいちばん健康的ってほんと?

日々の生活に欠かせないのが「睡眠」。寝不足は美容にも健康にもよくないのはご存じでしょうが、長くても悪影響を及ぼすのはご存じでしょうか?
学生を中心に、若者の睡眠時間を調べた研究では、6時間未満と短いひとは自信や満足感が少なく、自尊心が薄れることがわかりました。同時に、長ければよいというものでもなく、9時間以上のひとは睡眠障害が起きやすく、生存率が下がる可能性・大。定説通り8時間睡眠がよさそうです。
■睡眠不足で「自信」がなくなる?
からだや脳を休ませるに「睡眠」が必要なのはご存じでしょう。ただし完全に休んでいるわけではなく、
・レム睡眠 … からだは眠っているが、脳はふだんと同じ活動
・ノンレム睡眠 … からだも脳も休息状態
が交互に起きています。また、年齢を重ねるにつれレム睡眠の比率は減少し、
・赤ちゃん … 50%
・14~18歳 … 20%
・33~45歳 … 18.9%
・70~85歳 … 13.8%
が目安、高齢になると睡眠時間が短くなる傾向がありますが、脳も休んでいるノンレム睡眠の比率が上がるので、睡眠不足にはなりません。
「何時間」睡眠が良いのでしょうか? 生活パターンや運動量によって差が生じるのは当然ですが、目安は8時間。短時間しか眠らないひとは「自尊心」が弱くなるというデータがあるのです。
学生およそ100人を対象に、自信や満足度などの「自尊心」と、睡眠時間の長短を調査したところ、
・自尊心が強い … 長時間:72.7% / 短時間:27.3%
・自尊心が弱い … 長時間:52.1% / 短時間:47.9%
と、睡眠時間の短いひとは強い自尊心を持てないことがわかりました。短時間の睡眠では「からだ」の調子がよいはずもなく、
・自分は健康だと思わない
・なにをやってもうまくいかない
などに発展し、やがて自尊心が薄れてしまいます。別の研究でも、8時間未満の学生は喫煙や飲酒に走りやすいというデータもあるので、思い当たるひとは睡眠から改善するのが良さそうです。
■「寝過ぎ」で生存率ダウン!
ただし、睡眠時間は長いほど良いわけではありません。長すぎる睡眠時間は、かえって心身ともに悪影響を与えるからです。
同じデータから、自尊心が強いひとのおよそ7割はしっかり眠るひとが占めていましたが、同時に自尊心が弱いひとの過半数でもあり、矛盾した結果となっています。これはグラフが逆V字型になっているためで、
・横軸 … 睡眠時間
・縦軸 … 良い影響
のグラフを描いた場合、「最適な睡眠時間」を頂上に、これより長くても短くてもグラフは下がるため、上下が逆のV字となるのです。
アメリカのガン協会が6年後の生存率を調べたところ、同じように「逆V字」になることがわかり、7~8時間がベスト、毎日10時間以上寝るひとは生存率が半減するという結果になりました。つまり「寝る子は育つ」は子供のときだけ、なのです。
現在当たり前となっている「8時間勤務」は、
・1日 = 24時間
・仕事、自由時間、休息 で3等分
が始まり、といわれています。「8時間睡眠」はこのときの名ごりなのでしょうが、複数の研究で7~8時間が妥当との結論が出ていますから、寝不足にも寝過ぎにもご注意ください。
■まとめ
・睡眠時間は7~8時間が目安
・自尊心が持てない人は、睡眠時間が短いことが多い
・「寝過ぎ」も不健康、10時間睡眠を続けると生存率が半減するとのデータあり
(関口 寿/ガリレオワークス)