理想の妻、イイ母親なんか目指さなくていい!「子どもを傷つける前に」親ができること

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理想の妻、イイ母親なんか目指さなくていい!「子どもを傷つける前に」親ができること

昨今、実の母親によって小さな尊い命が奪われる、というショッキングな事件が後を絶ちません。

事件が報道され一番驚かされることは、加害者となる母親がごく普通の主婦だったりすることではないでしょうか。彼女たちは普段から子育てを非常に頑張っていたようですが、犯行の動機を「育児に疲れたから」と供述しているようです。

なかなか声に出して言えませんが、“子どもの事は好きだけど、時々憎たらしくなってしまう”というママの声は想像以上に多いようです。

子どもを殺害するには至らなくとも、その切羽詰まった状況を他人事だと思えないママもいらっしゃるかと思います。今回はそんなママに“子どもを傷つけてしまう原因とその解決策”についてお伝えします。

■「子どもは可愛いけど時々憎い」という本音

『子育てのリアリティ』にて公開されているアンケート調査によると“子どもをかわいいと思えないときがある”と答えたママは、なんと7割に及びました。

ただし、8割以上のママが“子どもの事が嫌いなわけではなく、やっぱり自分の子どもはかわいい”と回答しています。

しかし残りの2割には、子どものことを全くかわいく思えなくて虐待気味だと認識しているママもいるようです。

夫は忙しく、他に頼れる人もいないため、たった1人きりで子どもの世話を1日24時間体制で行い続けます。そのため、常に寝不足状態になり、母親には精神的にも肉体的にも大きな負担がかかります。

そのような状況では“人類の誕生から現在まで脈々と受け継がれてきた母親業なのに、どうして自分だけがこんなに辛いのか”と途方にくれてしまう方も少なくありません。

では、子どもに抱いてしまう怒りと憎しみの感情は、どこからきてどう処理したら良いのでしょうか。

■夫に頼れない時はどうしたら良いの?

前出のアンケートでは、夫が家事や子育てに協力的でない家庭では、妻が子どもを可愛いと思えなくなるという結果が出ていました。つまり、“夫への不満”の矛先が、子どもに向かってしまうのです。

過去に起きた事件でも、育児ノイローゼだった妻に対してケアが足りなったのではないかと夫の責任を問う声があがりました。しかし一家を養うため、毎日懸命に働く夫に、どれだけの事ができるというのでしょうか。

妻も児童相談所などに相談に行ければよいのですが、プライドが高く真面目な人ほど“専業主婦なのに子育てが辛いなんて言えない”と思ってしまうものです。

理想の妻、良い母、素敵な女性になるための情報が溢れかえる世の中が、辛い状態にあるママを思い詰めているのかもしれません。

■子育ては「1人でできなくて当たり前」

昔は、みんな1人じゃなくて周りの助けを借りながら何とか子どもを育てていました。

しかし、核家族化が進み、親族と離れて暮らすことが一般的になった現在では、そういった環境にある家庭は少なくなってきています。

なかなか親族の手を借りることが難しい場合は、家事や子育てを手伝ってくれる人を雇うのも1つの手です。

大切なのは“子どもの健康と命”です。ママの精神状態を良好に保てるのなら良いではないですか。人に頼ったからといって“負け”でも何でもありません。

もし専業主婦で、リフレッシュのためだけに子どもを人に預けることにちょっと抵抗があるなら、思い切って仕事を始めてみてはいかがでしょうか?

フルタイムが難しい場合は、週1のアルバイトや知り合いの手伝いでも構いません。家の外に出て子育て以外の事をするだけで、どれだけ心が救われることでしょう。

常に睡眠不足で疲れているし、託児代の方がお給料よりも高くついてしまうこともあるでしょうが、それは、子どもが小さい時だけです。外に出てみることは、自分や家族の将来のための投資でもあるのです。

いかがでしたか?

アンケートで子どもの事を全くかわいく思えなくて虐待気味だと認識していたママでも、その8年後に行われた調査では、“子どもも自分も成長し、かわいいと思えるようになった”と回答しているかたもいます。

暗く長いトンネルにもいずれは必ず終わりがあるのです。家族や子どもを傷つけてしまう前にプライドを捨てて何でも試してみましょう。

【参考】

※ 高江幸恵 『子育てのリアリティ 29,000人のお母さんの実感 「子どもがかわいく思えない」そして、その後』 – 子どもの未来社( 2012年)

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