再逮捕・清原和博を再生させる「5人の男」 (2/4ページ)
実は、留置場や清原さんの事務所には“ウチ(館山ダルク)に来て、薬物依存から抜けだしませんか”という手紙を送りました。清原さんが立ち直っていく過程そのものを、積極的に発信していくことが、他の薬物依存者に薬物を断つ勇気を与えることになるかもしれません」
もちろん、清原容疑者に「薬物を断つ」という強い気持ちがあれば、という話ではあるが、十枝さん以外にも、“堕ちたスーパースター清原”の力になってもいいと表明する“漢”たちは、存在する。その筆頭がテキサスレンジャーズのダルビッシュ有。多くの人々がノーコメントの中、彼は、「よくないことだけど誰にでも間違いはある。単に叩くだけでは、何にもならない。もし(清原容疑者が更生できて復帰して)プロ野球の優勝監督にでもなったら、日本は変わると思う」と、堂々と持論を述べた。
ダルの頭の中にあるのは、日本プロ野球界とは違うメジャーリーグの現状。メジャーでは、一度、薬物に手を出した選手であっても、依存から立ち直れば再生できるチャンスを与えるのが常識。ダルが所属するレンジャーズだけでも薬物依存症から再起し、通算200本塁打を記録しているハミルトン外野手。2010年、薬物使用が明らかになった後も指揮を執ったワシントン前監督などの例がある。「日本もセカンドチャンスを持てる社会にならないと」というダルの提言は、メジャーリーガーならでは、のものだが、一面の真理をついている。また、ダルは次のようにも言っている。「甲子園では13本の本塁打を打ち、桑田さんと一緒に高校野球のブームを作って盛り上げた人。その清原さんを、このまま潰していいのか。今は、“周りが終わらせよう”としている」
06年4月20日、ダルビッシュ(当時、日本ハム)と、清原(当時、オリックス)のプロ初対戦。プロ2年目のダルが投じた138キロの内角への速球が、清原の左手首を直撃した。動揺するダル。それを人づてに聞いた清原は<気にするな>というメモ書きをダルに送った。このひと言があったからダルは立ち直ることができた、という。このときの“恩義”を感じてか、ダルは昨年末、清原の息子の練習相手になっている。利き腕ではない左で135キロの球を投げてバッティング投手を務めた。