効果抜群! なわけではない……? ネットを「実名制」にしたらネット犯罪は減るの? (2/2ページ)

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■実名制は「どこ吹く風」?

ネットを「実名制」にしたらどうなるでしょうか? 「誰」かがはっきりしていれば悪いことができない、と思うのは早計で、効果はあっても時限的。2~3年もするともとの水準に戻ってしまった例もあります。

海外では本人確認制を導入した国もあり、実名の効果がどれくらいあるかの研究によると、1日に3万件もあった「悪意」の情報が、導入初日には2万件以下に減少、およそ4割減の効果が得られました。その後の、悪意の情報の月平均数を比較すると、

 ・1年目 … 約11万件
 ・2年目 … 約8万件
 ・3年目 … 約7万件

と、およそ6割にも減少したことからも、効果ありと判断できます。ところが、4年目になると約9万5千件に増加、これは時間とともに悪い意味で「慣れて」しまったと表現できます。

また、サイバー犯罪の年間発生件数は、

 ・1年目 … 約7万件
 ・2年目 … 約11万件
 ・3年目 … 約15万件

とまったく効果なし、ナゼ増える? な結果になったのです。もともと違法とわかっているだけに、実名かどうかも怪しい話ですから、規制されてもどこ吹く風、といったところでしょう。

効果がビミョウなのは意外でしたが、それ以前に、規制が必要な状況にならないよう注意したいものです。

■まとめ

 ・日本のインターネットでは、毎年13~15万件が違法/有害として通報されている
 ・ネットを実名制にした国もあるが、3年も経つともとの水準に戻ってしまった
 ・実名制になったあとも、サイバー犯罪は減るどころか増加した

(関口 寿/ガリレオワークス)

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