待機児童の次はコレ!立ちはだかる「3歳の壁」問題のための対策2つ
最近、「保育園落ちた死ね!」という衝撃的タイトルの匿名ブログが話題になりましたね。それに対し、安倍総理は、「匿名である以上確認しようがない」などと述べ、国会前に「保育園落ちたの私だ」と怒りのプラカードを掲げたたくさんのママたちの姿が並びました。そして9日、保育の充実を求める約2万8千人もの署名が、厚生労働相に手渡されました。
働きたいのに、働かなければならないのに、子どもを保育園に預けられない……。待機児童問題の深刻さが、改めて浮き彫りになった出来事でした。
また、無事保育園への入園が決まったとしても、今度は新たに“3歳の壁”の問題が立ちはだかります。
今日は、待機児童問題で今後ますます増えていくと言われている“3歳の壁”について、お伝えしていきます。
■「3歳の壁」って?
待機児童で一番多い年齢層は、0歳~2歳。このため、国の対策として、2歳までを対象にした自治体独自の保育室や小規模保育所などが設立されるようになりました。しかし、こうした施設に入所すると、3歳からは別の預け先を探さなければいけません。
3歳から保育園を探すものの、認可保育園には入れず、行き場を失う……。これが“3歳の壁”と言われる問題です。
“3歳の壁”問題は、今後ますます深刻になると考えられており、待機児童問題と併せて社会問題となっています。
■「3歳の壁」にぶつからないための対策2つ
(1)保育園だけではなく「幼稚園」も視野に入れる
多くの私立幼稚園は満3歳から入園できて、預かり保育で18時や19時ぐらいまで子どもを預かってくれる園や、早朝から預かってくれる園も出てきています。自治体の中には、私立幼稚園に働きかけ、優先的に入園できるようにするなど受け皿づくりをするケースお出てきているそうです。
産休明けや育休明けを控えているママ、出産後は働きたいと考えているプレママは、0歳から年長まで預かってくれる認可保育園を一番に希望していることでしょう。ですが、人口の多い首都圏などでは、落ちてしまう確率も高くなります。それなら、“小規模保育で2歳まで預かってもらって、3歳からは幼稚園に通う”というのも、多少手間がかかりますが、確実に働けるようにするためのひとつの有効な手になるかと思います。
(2)自宅でもできる仕事や副業も視野に入れる
フルタイムで働くとなると、長時間子どもを預かってくれる保育園への入園が必要になりますが、自宅でできる仕事だったら、一時保育やプレ保育などを活用して、働くということも可能になります。
産休中や育休中のママは、ぜひこの機会に給与所得以外の収入源の可能性についても考え、行動してみられてはどうでしょう?
今現在フルタイムで働いているママは、副業なども視野に入れてみてはいかかでしょうか。
現在は副業を禁止している企業は多いようですが、先日、大手製薬会社のロート製薬株式会社が、社員の副業(兼業)を認める制度を4月から取り入れると発表しました。このような動きはますます増えていくと思われます。
収入源が1つだと、仕事を辞められませんし、なにかあったときに心細いですが、2つ、3つとあると、万が一辞めることになったときなども安心です。
■保育にまつわる環境作りを良くしていくために親ができること
3歳の壁を含む、待機児童問題の背景にあるもののひとつが、保育士不足です。保育施設を作っても、そこで働く保育士がいないと、運営が成り立ちません。
保育士は、国家資格であるのにもかかわらず、給料は低く、加えて何十人もの子どもの世話という重労働、しかも各保護者へのきめ細やかなフォローも必要になるといいます。保育士をしている友人によると、保護者からかなりきつい言葉を投げかけられたり、むちゃくちゃな要望に応えなければならないこともあると聞きます。
60万人いるといわれる潜在保育士に復帰してもらうため、厚生労働省は保育士の給与を改善するなどの策を打ち出しました。「この仕事ってやりがいがある!」と保育士の方に思ってもらうためには、給与を上げることももちろん大切ですが、親である私たちも一緒に環境作りについて取り組む意識が大切ではないでしょうか。たとえば、保育園や保育士に無理な要望やクレームを入れるだけではなく、感謝の気持ちをもっと持って接すること。
また、すべてを保育士任せにして頼りきらないということも、大切だと思います。子どもを育てるのはあくまで親が主体ということを忘れないようにしましょう。
いかがでしたか。
国には認可保育園の設置や保育士の待遇改善など、きっちり対策をお願いしたいものですが、親である筆者たちも待機児童問題にむけてしっかり考え、対策をとっていかなければいけないと思います。
ただ待っているだけではなく、新たな可能性や自分ができることを考えて行動していきましょう。
【画像】
※ YsPhoto / PIXTA
【参考】
※保育士確保 – 厚生労働省
【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー。RIRA認定ルーシーダットンインストラクター。