人間の体質は3ヶ月で変えられる!体も心も変わる春野菜の食べ方
健康のために、野菜をたくさん食べるようにしている人は少なくありません。しかし、どの野菜をどのように食べるかで、体への影響が変わることをご存知でしょうか。
『野菜の新常識 体にいい食べ方はどっち!?』(扶桑社)の著者は、管理栄養士であり、日本野菜ソムリエ協会講師を務める人物。本書によれば、たとえ野菜をたくさん食べても、食べ方によっては、栄養をうまく吸収できないといいます。
しかし正しい食べ方をすれば、体の疲れから肌の調子、体質までも大きく変えられるというのです。「体質は持って生まれたものだから変えられないのでは?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、人間の体質は3ヶ月で変えられるのだそうです。
■食べ物を変えるだけで「体も心も」変わっていく
私たちの体は、小さな細胞がたくさん集まってつくられています。そのため、細胞をキレイで質のよいものにすれば、体質も変わっていくわけです。
どのくらいで臓器の細胞が入れ替わるかというと、胃は約30日、腸なら約40日。また肌は約28日の周期、口の中なら約2日とのこと。
良質な細胞をつくるために大切なのは、良質な血液。そしてその血液を生み出すのが、水分と栄養なのです。
著者はそれに気づいてから、食べ物で自分の体質を変えようと、体に足りていない栄養素を調べ、その栄養素が含まれている食べ物を意識して摂ったそうです。
すると、もともとニキビ体質だったはずが1ヶ月目に肌のテカリがなくなり、2ヶ月目にニキビが治まり、状態が改善されていったというのです。
さらに、消極的な性格も変えることができたのだとか。つまり食べ物を変えれば、体も心も変わることがわかったのです。これがきっかけで、著者は30年以上「食べ物と体・心の関係」について研究を続けているといいます。
食べ物のなかでも、特に体と心に影響を与えるのが野菜と果物だそうです。
なぜなら野菜と果物には、生きた栄養素が詰まっているから。上手な食べ方を知り、そのパワーを摂りいれることで、私たちの体と心はどんどん元気になると著者は主張しています。
本書では、各季節の旬な野菜が持つ栄養価や、それを最大限活かす食べ方を明かしています。
春はフレッシュな成長パワーを秘めた野菜たちが登場しますが、今回はキャベツと玉ねぎに注目します。どちらもよく食べる野菜ですよね。
■栄養価を最大限活かすキャベツと玉ねぎの食べ方
(1)キャベツ
キャベツの食べ方は、煮たり焼いたりそのまま食べたりいろいろあります。しかし胃の調子を整えたい場合は、生で食べるべきだといいます。
キャベツに入っている「キャベジン」は、胃の粘膜を守り、胃潰瘍の予防や胃腸の調子を整えるのに役立っています。
しかしキャベジンは水溶性ビタミンであるため、熱や水に弱いそうなのです。だから加熱せず生のままで食べる方が、そのままの栄養を体に取り込めるというわけです。
またキャベツはビタミンCも豊富ですが、こちらも水溶性の栄養素になるため、生で食べるのがベスト。千切りサラダなどにして食べるのがおすすめだそうです。
(2)玉ねぎ
玉ねぎを切ったあと、水にさらすことはありませんか?
たとえばオニオンスライスなど生で食べる場合、水にさらして辛味を流す人は多いはず。しかし栄養価のことを考えると、細かく刻んだ玉ねぎは水にさらさない方がよいそうなのです。
辛味は、玉ねぎが持つ硫化アリルの一種「アリシン」が引き起こすもの。そのまま食べると辛味が強いですが、血液をサラサラにしてくれる作用があるそうです。他にも生活習慣病や体の新陳代謝も助けるため、肌のくすみにも効果的なのだとか。
しかしアリシンは水に溶けやすいため、切った玉ねぎを水にさらすと、せっかくの成分が逃げてしまうことに。
そこで著者は、切った後15分から30分くらい空気に触れさせることを提案しています。それなら栄養成分を損なわず、辛味を飛ばすことができるわけです。
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このように野菜は調理方法などによって、栄養価がダウンしたり、アップしたりするのです。いくら野菜を摂っても、そのパワーを体に取り込めないなら、もったいないですよね。
本書には、手軽に実践できる野菜や果物の体にいい食べ方が紹介されています。
毎日の食生活、そして自分の健康のためにも読んでほしい一冊。本書の内容を活かせば、体も心も変わっていくかもしれません。
(文/椎名恵麻)
【参考】