どの体勢もつらい…「妊娠後期のお悩み解決に」シムス位がオススメな理由
妊娠の中期から後期にかけてお腹が大きくなることで息苦しくなり、お腹や鼠蹊部(ソケイブ)周りが圧迫されてしまうことで血流が停滞しやすくなります。
それにより、むくみや、貧血、血行不良などを感じ、どの体勢でいてもつらいという経験をされたママも多いのではないでしょうか。
そんな妊娠後期のママの不調改善のために、セラピストである筆者が、産婦人科でも勧められることが多い“シムス位の効果とやり方”をお伝えします。
■「シムス位」ってどんな姿勢?
“片ひざ(両膝)を曲げて横になる姿勢”のことをシムス位と呼びます。筆者のサロンでも、マタニティートリートメントではこの姿勢でのトリートメントを行っています。
特に“左側”を下にして寝ることでより効果がでやすいと言われています。 なぜ左側を下にするのかというと、体の左側に大動脈、右側には大静脈が流れており、右側を下にすると、静脈のそばを流れるリンパ管が圧迫されるので、手足などの末梢から戻ってきたリンパ液の流れが阻害されやすくなってしまうのです。
弾力性の無い大静脈は、圧迫により心臓へ向かう血行が悪くなり、寝苦しさを感じてしまうといわれています。ですので、静脈瘤になりやすいママや、特にむくみやすいママは、“左側”を上にして寝ることをオススメします。
■「スタートタイミング」とは
基本的にお腹が大きくなる頃の“妊娠20週目”あたりからがオススメですが、妊娠初期から行っても全く問題ありません。
むしろ妊娠初期に仰向けで寝ることによって、血行不良を招きがちになりますので、早いうちから初めていただいた方が効果的とも言われています。
仰向けや右横向きの体勢も、長時間でなかったり、上半身を起こしたり、膝を曲げたり、クッションを使うなど工夫すれば、やってはいけない体勢というわけではありませんから、心配しすぎないようにしてくださいね。
■シムス位の「姿勢の取り方」
写真の姿勢がシムスの体位です。では、詳しいやり方をご紹介します。
1. 左側を下にして楽な体勢で、横になる
2. 左足をまっすぐ伸ばし少し後ろに下げる
3. 右足を前に出して膝を曲げ体を安定させる
4. 左手を背中側に回し、少しうつ伏せのような体勢にする
※抱き枕がある場合
必ず左を下にして横にならないといけない、ということではありません。それでも体勢が苦しいかたは、抱き枕併用や枕を高くすると楽に感じる方が多いです。
抱き枕使用の場合は抱き枕に身体を預けるようにもたれかかると楽な体勢がとれます。
妊娠後期は特に上半身を高くし、頭を高くすることによって胃からの逆流を防ぎ、胃が軽くなった感じになります。また右膝をクッションの上に乗せたりするとより楽になります。
■こんな時にも「シムス位」がオススメ
• 寝つきが悪く寝苦しい
• 特に下肢のムクミが気になる
• おなかが張ったとき
• リラックスしたいとき
• 腰痛の時
• 血流の流れが悪いとき
普段横になるときだけでなく、お腹が張るときや疲れたときにもすると楽になりますよ。
いかがでしたか?
妊娠中のママは是非参考にしてもらい、自分が一番楽な体勢を見つけてくださいね。 辛い妊娠後期の症状が少しでも緩和しますように。 より快適でハッピーなマタニティーライフを送ってくださいね!