最新の痴漢冤罪対策は?"行列"弁護士たちの「走って逃げろ」が物議 (2/2ページ)
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放送後、紹介された痴漢冤罪対処法が突飛とも思えるアドバイスだっただけに、ネット上で多くの物議をかもしている。
SNSや女性向けのネット掲示板などでは、「もし逃げても捕まったらもっと最悪な結果になるんじゃないの」「女子を信用しちゃう世の中だから冤罪が起きる」「車両増やして防犯カメラ付けりゃいい」「実際に痴漢がいるのが問題なんだからきっぱり男女別にすべき!」と様々な意見が入り乱れている。しかし今のところ、弁護士軍団以上の現実的な解決策は乏しい。
男性とおぼしきユーザーの一人は「痴漢冤罪に会わないで生きていけたらいいな…」とタメ息をもらす始末。たしかに、逃げるのがほぼ唯一に近い有効策だというなら、痴漢冤罪の状況に遭遇したくない。
「痴漢冤罪をテーマにした映画『それでもボクはやってない』が公開されたときも、"怖い映画だ"と物議をかもしました。この映画は2007年の作品ですが、9年経った今でも良い解決法は見つかっておらず、難しい社会問題であることに変わりはないですね」(報道関係者)
それにしても、2016年の最新の対処法が"「それでもボクはやってない」と弁明するより早く逃げろ"なのだから、どうにも後味が悪そうだ。男女ともに安心して電車に乗れる社会が実現するのは、まだまだ遠い将来なのかもしれない。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。実週刊誌などで執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。