地面を覆いつくすほどの無数の輪。西オーストラリアで、フェアリー・サークル(妖精の輪)が発見される。※トライポフォビア注意 (2/3ページ)
土壌の温度と浸透性を解析した結果、水は固く焼けた地面を通過し、その縁のツキイゲが生える場所に流れていることが判明したのだ。
オーストラリアに出現する妖精の輪の一般的な直径は4~7mほど
「土壌の解析によって、草が生えている場所とむき出しの場所の浸透性は対照的であることが明らかとなりました」とゲッツィン博士。
植物は表面の温度を下げ、輪の周囲の土壌を柔らかくする。そのため水分がよく吸収され、植物が育ちやすいのだ。
Fairy circles appear in Pilbara region of the Australian outback
また一帯の空間マッピングによって、昆虫起因説も棄却された。ナミビアでは妖精の輪の中に多様な昆虫が存在するが、ピルバラの輪の大半では蟻の巣やシロアリの塚が作られていない。また仮に巣や塚があったとしても、その分布に規則性はない。妖精の輪が非常に規則的に形成されていることを鑑みれば、蟻や昆虫に起因するとは考えにくいだろう。
今回の調査結果は、乾燥地帯の生態系についての最新の理論を支持するものだという。生態学者は、植生パターンの多様性が乏しい水の獲得競争を通した集団レベルの結果であると考えるようになっている。
ナミビアと同様、オーストラリアの妖精の輪は規則的な小さな間隔のパターンと大きなパターンで構成されるという特徴がある。