この件で妻に謝らせる必要はどこに？

　古くは著書「五体不満足」の大ベストセラーで知られ、この夏自民から出馬を予定している作家・乙武洋匡氏の不倫旅行＆5人不倫告白問題。週刊新潮が報じた後、報道に対して本人と妻が、乙武氏の公式ホームページ上で謝罪コメントを出した。しかし、ネット上やテレビでもこの件で妻にコメントを出させるのはどうかという疑問や怒りの声が数多くあがっている。有名人では江川紹子や鈴木紗理奈などがツイッターで、また加藤浩次が番組のコメントで不快感を示しているという。本人としては謝罪をいち早く行い、決着を早くつけたいという一心もあるのだろうが、これで既婚女性層へのイメージは最悪となってしまった。
　妻も、政治家を志している夫に気を遣ってのコメントなのだろうが、夫の不倫について夫婦が連帯で謝るのは、あまりにも前時代的過ぎるのだ。編集部が街で聞いた声では、事務所や政治家の入れ知恵ではないかとも疑われていた。

　そもそも乙武氏は以前からかなりアクティブに外堀から埋めるタイプ。
「新宿でのゴミ拾いボランティアが有名ですが、そこでも2014年にも、清掃活動に自らの写真を利用したポスターが彼の政治的野心への懸念から、『区長へ立候補するのではないか』と町会連合会の怒りを買い掲示板から撤去される問題を起こしています。その時も事務所は『遠い将来には政治家になってほしい』とコメントしたことが撤去の決定打とも言われている。昔から政治志向が強いのです」（新宿在住のライター）

　また、不倫ではないにせよ、モテ状況はよく目撃されているという。
「乙武氏は普段から移動の関係上回りに人がいることが多く、仕事が多いことから妻と別行動が当たり前。そのためもしそこに不倫があっても、疑わないしわからないんだと思います。彼は結構グルメで、路地裏にある車椅子では入れないようなお店などでもよく目撃されていました。私が見た他の飲食店ではファンと思わしき女子複数に囲まれていましたが、出入りでさえ介助が必要ですから、目撃したところでまさか不倫は疑いませんよね。そして、女性に対して猥談はしょっちゅうしてましたね」（前述のライター）

　彼の置かれている独特のモテやすい状況も不倫にプラスに働いているという話もある。
「乙武氏も知っていますがアンダーグラウンドでは（特定の身体状況に関する）専門のバーがあるなど、彼の状況には一定のマニアがいる。つまり、興味本位からとはいえ、一部の女性からはモテやすいんです。それらを抜きにしても、本人の会話が非常に上手だということもあり、また著書や経歴、活動からも最初から信頼はあるわけで、他の人よりは圧倒的に出会いやすいでしょう。今回は乙武氏のほうからのアプローチだと思いますが、当然近づいてくる人もいる」（マニア系の別のライター）

　彼がモテるのはいっこうにかまわないが、妻を泣かせた上に（実質的に）連名で妻を謝らさせたのは大失策としかいいようがない。妻があとから自発的に言うのならまだいいが、この問題、明らかに悪いのは乙武氏だけなのだ。このような連名謝罪を容認する乙武氏の保守的な考え方にガックリさせられた人も多いだろう。

（文・楠尾 袋）

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