保育園への適応力をつけるために「慣らし保育」からしておきたい3つのコト
職場への復帰のため4月から保育園へお子さんを預けるママの多くは“慣らし保育”をしてから通常保育へと移行します。
慣らし保育の最初のうちは半日ほどで迎えに行かなければならず、仕事によっては調整が難しいママもいますが、子どもにとってはいきなり知らない場所に朝から晩まで預けられるよりも徐々に時間伸ばしていったほうが慣れていきやすいのです。
今日は『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子がママの“慣らし保育の心構えと準備”についてお話します。
■慣らし保育って?
名前の通り保育園に慣れるために準備をする保育です。筆者が保育園で仕事をしていた経験から言えば、慣らし保育として決められた期間に来たり来なかったり、また間に何日か休んでしまう子どもはなかなか慣れることが出来ません。
元の職場に復帰するママは事前に会社の上司に相談し、この期間だけは通常よりも短い勤務時間にしてもらうか、復帰時期を慣らし保育が終了した後にした方が良いでしょう。慣らし保育は毎日連続して登園することに意味があるからです。
■ギャン泣きは覚悟で
もし、あなたが突然、見知らぬ家族や集団に預けられ「このお家のご飯を全部残さず食べて、皆と仲良く団らんし、その後はこの布団の上でぐっすり寝なさい」と言われたとしたどうでしょう? 「はい、わかりました」とすんなり馴染めますか?
それまでずっとママと一緒の生活を送ってきたのが一遍、見知らぬ子どもの中に入れられて知らない大人に世話をされるのです。給食もおやつも自分好みのものが出されるわけではなく、味付けも家庭とは違います。昼寝しようにも横には見知らぬ子どもがゴソゴソしている環境です。
不安になって泣くのは当然なのです。
■復職を決めたならば「罪悪感」は捨てる
登園時、わが子が泣き叫ぶ姿を見て「私の復職のために辛い思いをさせてしまっている……」と罪悪感に駆られるのは仕方ありませんが、引きずられてはいけません。
保育園の玄関での別れ時「お母さま、大丈夫ですから行ってください」と淡々と告げる保育士に対して“なんだか冷たい”と感じるかもしれませんが、いつまでもママが不安でいたら以心伝心で子どもはますます泣いてしまいます。親がいなくなったら諦めて案外、ケロッとしているものです、預ける時は潔く去っていきましょう。
■「保育園への適応力」をつけるためにママがしておきたい3つのこと
(1)恐怖を与えない
毎朝泣く子どもを見て心配なのはわかりますが、「いつまでも泣いていたら入園させてもらえなくなるよ」とか「給食は全部食べないと保育園に入れてもらえないよ」などと脅してはいけません。保育園が恐怖の場に子どもは感じてしまいます。
(2)お迎えの時刻は守る
子どもは他のママが迎えに来たり、なんとなく周りの様子で「うちのママももうすぐ迎えに来てくれる」と思っています。仕事や用事が長引いて5分、10分の遅刻でも子どもには永遠に長く感じる不安な時間となります。
また、あまり早く迎えに行くのも「明日も早く来てくれるかも」と余計な期待を持たせてしまいます。遅刻したり早退させたりしないで約束した時刻はきっちり守りましょう。
(3)保育士には感謝の言葉を忘れずに
あなたの子どもだけでなく泣いている大勢の子どもの相手をする保育士の4月の疲労感は相当なものです。送っていたとき「今日も宜しくお願い致します!」の挨拶をし、帰りも「今日もありがとうございました」ときちんと感謝の言葉を伝えましょう。そんな親の姿を見て子どもも「よし、頑張るぞ!」と思えるものです。
いかがでしたか。
慣らし保育は言葉通り、慣らすための保育です。子どもが嬉々として保育に参加しなくてもよしとして、おおらかな気持ちで見守ってあげましょうね。
【画像】
※ わたなべ りょう / PIXTA
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』