将来に影響するので避けたい「離婚時の子どもへの接し方」とアフターフォロー3つ
3月は卒業式や卒園式が行われ、それぞれの“別れ”を経験されているのではないでしょうか? そして、夫婦にとっての別れである“離婚”も実はこの時期多いのです。
厚生労働省の人口動態統計によると、平成27年の年間推定離婚件数は22万5000組。なかでも、例年離婚数が多いとされているのがこの3月です。平成21年度の「離婚に関する統計」では、子どもの有無を問わず、年間を通して3月に一番離婚が多いことが報告されています。
もしかしたら、別れを決意した、もしくはもう離婚へ向けての話し合いが進んでおり、4月からは新しい生活が始まるというママもいらっしゃるかもしれません。
小さい子どもがいる夫婦だと、離婚をする場合、子どもへの接し方をどうすべきか悩んでいる方も多いことと思います。
今日は、コミュニケーションライターの筆者が、離婚の際の子どもへの接し方についてお伝えします。
■離婚する際に避けたい子どもへの接し方2つ
(1)なにも事情を話さず離婚する
子どもがまだ小さいと、どうせ理解できるはずがないからという理由で、離婚のことを伝えないまま別れてしまうご夫婦は多いようです。
しかし、なにも言わずいきなりどちらかの親がいなくなってしまうと、子どもは混乱します。「パパ(ママ)は自分のことを嫌いになってどこかに行ってしまったんだ……」と思ってしまうこともありえます。
離婚が決まったらきちんと「もうすぐしたら、パパとは離れて暮らすことになるんだ」と伝え、心の準備をさせてあげてましょう。
(2)「一方の親が悪いから離婚する」と伝える
離婚の原因は、夫婦によってさまざまでしょう。不倫、暴力、お金の問題、価値観の不一致……。どんな事情があろうと、「パパ(ママ)が悪いから離婚する」というように、一方の親の悪口を言うのはNGです。
男女の関係からみれば、夫(妻)はダメな人だったかもしれません。しかし、子どもにとってはただひとりの父親です。あなたも、身内の悪口を言われて、いい気分は決してしないでしょう。それは小さい子どもとて同じです。
自分の分身のような存在の親を悪く言われれば、傷つきます。どのような事情があったにせよ、子どもの前で一方の親を悪く言うこと、一方の親が悪いから離婚すると伝えるのは、やめましょう。
■離婚をする際に「子どもにしてあげたいフォロー」3つ
(1)「子どものことを愛している」ことを伝える
たとえ離れて暮らすことになっても、子どものことを嫌いになったから離れるのではなく、子どものことはいつでも「愛している」という気持ちを、繰り返し伝えてあげましょう。また、永遠の別れではなく、また会えることも伝えてあげましょう。そして、できるだけ離れて暮らす一方の親と会える機会は作ってあげてください。
(2)話をきちんと聞いてあげる
離れて暮らすようになると、悲しくて泣いてしまう子もいるかもしれません。そんなときは、子どもの話をきちんと聞いて、思いっきり泣かせてあげましょう。悲しみの感情は一度表に出したほうが、立ち直りが早いのです。「泣かないで、笑って」と言って話を逸らしたり、おもちゃを買ったり遊びに連れていくなどして気を紛らわすのではなく、子どもの心ときちんと向き合い、悲しい気持ちを全部吐き出させてあげてください。
(3)前向きな気持ちでいるようにする
離婚をするとなると、経済的な不安なども出てくるかもしれません。そういった不安は、子どもの前では表さないようにすることも大切です。親の不安は、子どもにも伝わります。離婚は前向きに生きていくための決断だったのだということをあなた自身が信じ、子供の前でもできるだけ明るく振舞うようにしましょう。
いかがでしたか。
筆者の実姉は、息子2人(筆者にとっての甥)がそれぞれ3歳と2歳のころに離婚しました。2歳になりたての弟のほうはよく状況を理解していなかったようですが、3歳の兄のほうは、離婚届を家族全員で役所に出しに行った帰り、なにかを察したのか、「パパ、パパ~!!!」と姉の胸の中で抱っこされながら、反り返って泣き叫び、パパと離れるのをずっと拒んでいたそうです。
分かっていないようで、敏感にいろんなことを察しているのが、子どもです。
離婚という決断は仕方のないことかもしれませんが、それが子どもの心に残す傷は、やはり測りしれません。子どもが悲しみや傷を胸に抱えたまま生きることのないよう、親としてできるだけのことはしてあげたいですね。
【参考・画像】
※平成27年(2015)人口動態統計の年間推計 – 厚生労働省
※平成 21 年度「離婚に関する統計」の概況 – 厚生労働省
※ Oksana Mizina / Shutterstock
【著者略歴】
※ 黄本恵子・・・2010年、ライターとして独立。自己啓発・コミュニケーションスキル系の本や、医療・医学系の本の編集協力・代行執筆を数多く手がける。日本メンタルヘルス協会基礎心理カウンセラー。RIRA認定ルーシーダットンインストラクター。