『バットマンvsスーパーマン』が分かりにくい?彼らが闘うモチベーションとは (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 レックス・ルーサーのキャラクターは本当によく分からなくて、クリプトン星のテクノロジー独占を狙ってるようにも見えるし、スーパーマンを倒すことが至上目的にも思えるし、知的好奇心が先立ってるのか、世界征服を狙ってるのか、はたまた本気で地球のためを想って動いているのか。とにかく、なんでそんなにモチベーションが高いのか、よく分かりません。

 一方でやり口は苛烈で、「ダークナイト」のジョーカーみたいなサイコさもあり、ゾッとするくらいの悪ではあるんですが、しかし、ジョーカーのような理解不能なりの説得力は持たず、本当に何がしたいのか分からない。最後にドゥームズデイを生み出したのも、それで最終的に何をするつもりだったのか見えてこないです。これ、アメコミのコアなファンだったら分かるんですかね?

 スーパーマンをハメるために、アフリカの武装勢力のところでルーサーが姦計を仕込む流れも、どうも展開が回りくどくてややこしく(分からなくはない)、全体的に言って、視聴者に不親切な映画であったような気がします。流れはしっかり負わなきゃ理解できないし、アメコミ知識も必要。ワンダーウーマンがほとんど説明なく出てくるのも、「バットマンとスーパーマン、どっちも知ってるから見に行こ~!」っていうくらいの視聴者を振り切ってると思うんですよね……。ワンダーウーマン、その二人に比べたらやっぱり知名度落ちますし。

 ただ、そういった分かりづらさに目をつむれば、「ただの人間のバットマンがどうやってスーパーマンなんかと戦うの!?」という視聴者の興味には十分応えてくれる作品だったとは思います。最後に、バットマン、スーパーマン、ワンダーウーマンがドゥームズデイと戦うことになり、スーパーマンとワンダーウーマンがドゥームズデイとバコバコ殴りあうけど、スケールがデカすぎて、「バットマン、これ、カスっただけで死ぬよなあ」と思わざるをえない感じはとても良かったですよ。

著者プロフィール

作家

架神恭介

広島県出身。早稲田大学第一文学部卒業。『戦闘破壊学園ダンゲロス』で第3回講談社BOX新人賞を受賞し、小説家デビュー。漫画原作や動画制作、パンクロックなど多岐に活動。近著に『ダンゲロス1969』(Kindle)

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