木総・早川、東邦・藤嶋…センバツで惜しくも敗れたプロ注目の”逸材投手”

デイリーニュースオンライン

「バンビ2世」というよりも、センバツでは投打で活躍をみせ「二刀流」のニックネームがつきそうな藤嶋健人(東邦)
「バンビ2世」というよりも、センバツでは投打で活躍をみせ「二刀流」のニックネームがつきそうな藤嶋健人(東邦)

 釜石対小豆島の21世紀枠同士の対決、古豪・高松商や地元・明石商といった商業高校の躍進…。今年のセンバツも、多くの話題で盛り上がりを見せている。

 今センバツでは前評判通りの活躍を見せる選手、センバツで一気に評価が上がった選手もいる。中でもピッチャーにフォーカスを当てて、その活躍を振り返る。

■早川隆久(木更津総合)

 高橋昂也(花咲徳栄)、鈴木昭汰(常総学院)、内池翔(桐生第一)と、関東地区を代表する好左腕が相次いで初戦敗退するなか、評価を上げたのは木更津総合のエース・早川隆久だ。

 初戦の札幌第一戦では10三振を奪う力投。なかでも3回、満塁のピンチで中軸から3者連続三振と圧巻の投球を披露。続く強豪・大阪桐蔭戦では初回に一発を浴びるも、2回以降は強力打線を無失点に抑え、昨秋の明治神宮大会で大阪桐蔭に敗れたリベンジを果たす。チームも45年ぶりのセンバツベスト8進出となった。

 準々決勝の秀岳館戦は、1点リードのまま8回まで無失点と順調な投球を続ける。しかし、勝利まであと1人となった9回裏2死、ここから同点打、サヨナラ打と一気に畳み掛けられ悔しい敗戦を喫した。ストレートと変化球の巧みなコンビネーションで打者を抑えるのが持ち味だ。

■高田萌生(創志学園)

 最速150キロのストレートを誇る右腕。松坂大輔(ソフトバンク)を彷彿とさせるその投球フォームから「松坂2世」の異名を持つ。

 初戦の東海大甲府戦では1失点に抑え、前評判通りの投球を披露。試合途中からはスライダー、カーブといった変化球主体の投球に切り替えるなど、野球センスの高さも見せつけた。2回戦の高松商戦は3回、満塁のピンチで走者一掃の二塁打、さらに2ランを浴びて一挙5点を失う。8回には149キロを2度も計測し、存在感を見せるも、3回の失点が大きく響き1対5で敗れた。

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■山崎颯一郎(敦賀気比)

 189センチの長身から角度のある直球と、カーブを織り交ぜた緩急の投球を披露。1回戦最後の試合となった青森山田戦は、4安打完封とその実力を見せた。プロ注目の4番打者・三森大貴に対しては2三振を奪う。ボール球を有効に使って空振りを奪うクレバーさも見逃せない。続く海星戦は9回を投げて2失点と試合を作ったが、味方打線が林中勇輝のソロ本塁打の1点のみに抑えられ、センバツ連覇はならなかった。

■藤嶋健人(東邦)

 1年夏には甲子園で登板し「バンビ2世」と話題となった投手。新チーム結成後は「4番・エース・キャプテン」と1人で3役の重責を担い、明治神宮大会では2打席連続本塁打とパンチ力のある打力も評価が高い。

 1回戦の関東一戦では初回、チャンスの場面で先制タイムリーを放ち、まずはバットで魅せる。投球の方では9回2死で交代するまで、関東一打線をわずか1安打に封じ11奪三振。投打でその際立った存在感を発揮した。

 2回戦の明石商戦は長打で3失点を喫し、打っては2安打するも得点には至らず、0対3の完封負け喫した。

■吉高壯(明石商)

 藤嶋健人に投げ勝ったのが、明石商のエース・吉高壯だ。170センチと小柄ながら、スプリットを武器にベスト8進出の原動力となった。

 初戦の日南学園戦は10三振を奪い粘りの投球を見せると、9回に味方打線がスクイズを決めサヨナラ勝ち。東邦戦では相手有利という下馬評のなか、5安打完封と優勝候補の一角を倒してベスト8進出を決める。

 近畿勢同士の対決となった龍谷大平安戦は相手エース・市岡奏馬と互いに譲らぬ投手戦を展開。延長12回、満塁のピンチでスプリットを打たれサヨナラ負け。それでも、この試合で自己最速の146キロをマークし、大きく成長を遂げた。

文=武山智史(たけやま・さとし)

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