ママに知ってもらいたい!保育園の先生が声をあげづらい「気になる子」とは?
今月から新しい保育園で集団生活がスタートした子も多いでしょう。集団生活に馴染めるか不安に思うママもいると思います。保育士は、入園した子の中の一割弱が“気になる子”として他の子以上に注意を置いていると言われています。100名いれば10名は気になる子なのです。
保育園がスタートしたばかりで誰も「自分の子どもが怪しい」なんて思いたくないですよね。でも、現実を受け止めて適切な教育、支援をしなければ、あなたの子どもが大きくなった時に今よりももっと困ることになるのです。
今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が本当に子ども達のためになる親の行動についてお話します。
■“気になる子”とは…?
“気になる子”とは単に親のしつけが出来ていないとか、性格や個性ではなく、何らかの脳の機能障害により通常とは明らかに違う子ども、つまり発達障がい児のことを言います。
・学習障害(LD)
・注意欠如/多動性障害(AD/HD)
・広汎性発達障害(PDD)※広汎性発達障害には、自閉症やアスペルガー症候群、トゥレット症候群も含まれます。
このように、様々な障害を持っている子どもがいます。
強いこだわり、言葉の遅れ、多動や癇癪の原因が発達障がいから来ていることもあります。そうなると通常のしつけや保育の仕方ではうまくいかないことも多く、家庭と園が上手く連携をとってその子の特徴にあった支援、手助けをする必要があります。
そんな時、「○○ちゃんに気になる点があります」と言われ、“素直に受け入れるママ”と“相手を責め怒り出すママ”とでは子どもの将来は大きく変わってきます。
例えば、自閉症児は道順や物の位置など変化を嫌うことがあります。そんなときに、自閉症であることを認めたくないママや先生から、“ワガママ”という一言で片づけられ叱られると、子どもはとても不安定になります。
親から、障がい特性にあった子育てをされなかったツケは思春期以降に、うつ、他害、自傷などの二次障がいとして表れてくることもあります。
■保育士だからこそ言えること
保育士は医療従事者ではありません。ですから「お子さんは発達障がい児かもしれません」の一言がなかなか言い出せません。
「指摘して保護者との人間関係に亀裂が入ったらどうしよう?」
「こんなこと言って怒らせてしまったらどうしよう」
と自分を守るために気付いていても、何も言わない保育士もいます。
実際、就学時検診で専門家が指摘しても、「うちの子を能なし扱いした」と訴えられることもあるそうです。また、真実を伝えた場合も「うちの子、やんちゃなだけです。個性の一つです」とか「家では問題ありません」と、聞く耳を持たないママもいます。
更に発達障がい児の中には奇声を上げたり、教室を脱走したりするタイプではない子もいます。質問をしても話がかみ合わない。周りがどんな状況であろうとも自分のやりたいことだけをやっている。そんな子は手がかからないので見過ごされることもあります。
でも、家庭では気づかれないことが集団の中では明確にわかります。特に様々な子どもを相手に指導してきた保育士はママにはない視点があります。保育士は多くの子どもを見ているプロ。心からあなたの子どもを心配し、勇気を持って愛のある助言をしてくれているのです。もし今後そういった助言があった場合、相手を非難せずに耳を傾け、専門機関を受診しましょう。
いかがでしたか。
発達障がい児は全人口の6~10%いると言われます。100人園児がいれば10名、1クラスに2~3名はいる計算です。もし園から指摘されたらショックは大きいとは思いますが、子どもの将来のことを考えて素直にアドバイスを受け入れてみませんか。
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【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』