アニメファンは犯罪予備軍なのか?中国人が疑問視する日本メディアの偏見 (2/2ページ)
美少女をテーマとした日本のメディア作品は、「萌え系」などと呼ばれ世界中でヒットしています。中国でも日本の美少女アニメは人気を博しており、90年代には「美少女戦士セーラームーン」や「カードキャプターさくら」、2000年代には「涼宮ハルヒの憂鬱」、数年前には「けいおん!」や「魔法少女まどかマギカ」、最近では「ご注文はうさぎですか?」、「咲saki」といった作品が、日本とほぼ同時期に大ブームとなり、今でも根強い人気を保っています。さらにアニメから発生した「μ’s」「プチミレディ」などといった声優ユニットの歌は、中国で大きな話題になっています。
中国の女子高生は、ジャージです。日本の女子高生は多様な制服をオシャレに、かわいらしく着こなしており、そこが中国人にとって憧れの要因となっているのです。
また、海外のクリエイターが日本の漫画やアニメをモチーフとした作品を発表する機会も多く、キアヌ・リーブスやレオナルド・ディカプリオといったハリウッド俳優たちが、「攻殻機動隊」など日本のアニメをお気に入りの作品にあげたり、女優の山本美月が「鋼の錬金術師」など重度のアニメマニアであることを公言するなど、今やオタク文化は、日本が誇る新時代のコンテンツとして国内外で認知されています。従来の日本に存在した、「暗い」、「内向的」といったオタク文化に対するイメージは完全に時代錯誤なものといえるでしょう。
テレビ、新聞によるオタク文化に対する偏向的な報道姿勢は、新しいものを認めようとしないメディア上層部の古い気質、そして自国の文化を素直に賞賛できない日本のメディアの左派・リベラル的な風潮が関係しているかもしれません。
日本の各メディアはオタク作品に対する「負のイメージ」を捨て、海外で大ヒットしているといった「正のイメージ」を強調して報道するべきだと思います。
著者プロフィール

漫画家
孫向文
中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)
(構成/亀谷哲弘)