プロ野球界どころではない…芸能界にはびこる「賭博常習タレント」の病的依存度 (2/2ページ)
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週刊アサヒ芸能 2016年 4/7号
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以前の『キングオブコント』のように芸人自身が投票権を持つ大会もあるので、大会の結果に影響が出るおそれもあります」
もちろん、こうした芸能界賭博は今に始まったわけではなく、
「40年以上前から『日本有線大賞』をネタに、芸能関係者同士でカネを賭けていたのは有名な話」(ベテラン構成作家)
この構成作家はさらに、プロ野球で問題視された「円陣声出し」のようなものとして、芸能事務所の「風習」について教えてくれた。
「とある芸能事務所では、パーティを開催するたびに、社長の号令で参加者全員がそれぞれ1万円を財布から出し、優勝者総取りジャンケン大会を行っています。断ると場の空気を壊してしまうので、ゲストの人間も参加せざるをえない。社長いわく『みんなの結束を高められる』とのこと。厳密には賭博でないかもしれませんが、企業のコンプライアンス的にはアウトでしょうね」
また、自身についても「ギャンブル狂」だと認める中堅芸人は、スマホ一つで参加できる賭博が「最近のはやり」だと証言する。
「昨年の夏あたりから芸人の間で『海外のブックメーカーサイト』が大人気なんですよ。賭ける対象は主にプロ野球やJリーグ、ボクシングの結果。みんな劇場の楽屋からスマホで賭けて一喜一憂してますね。そこそこ人気のあったコンビが最近解散しましたが、その原因は、片方がブックメーカーで負けすぎたから。『借金を返すためにカタギになる』と言ってました(笑)」
また「ギャンブルをきっかけに売れた人もいる」と、この芸人は語るのだ。
「数年前からテレビに出まくっている芸人は、芸能界でも屈指と言われる麻雀の実力の持ち主なんですが、彼は10年以上、司会もする超大物芸人や、国民的男性アイドルグループのメンバーと麻雀仲間なんですよ。一晩で賭けるお金が数百万円単位で、最初はビビったらしいんですが、『麻雀がきっかけで俺のことを知ってもらえた』と喜んでいましたよ」
芸能人の賭博依存体質はもはや病的。球界に続くスキャンダル禍に見舞われる日が来るかもしれない。