15歳少女を2年間…寺内樺風容疑者の“変質的な素顔”(1)普通の大学生活を送っている裏で… (2/2ページ)

アサ芸プラス

なぜならば、私がよく知る「監禁男」というのは、決してそんな器用な立ち回りをすることはできず、あらゆる面で寺内の対極にいるような人間だったからだ。

 その「監禁男」とは、今から16年前の2000年1月に発覚した「新潟少女監禁事件」の犯人・Xである。28歳の時、小学4年生(当時9歳)の少女を誘拐し、住宅街にある民家2階の八畳間で9年2カ月にわたって「監禁」をしたXは、懲役14年の服役中に精神異常を来し、現在は「障害者」として出所後に更生の道を歩んでいる。 

 覚えている方もいるだろうが、Xは「ひきこもり」だった。幼い頃から病的なまでの潔癖症だったが成長をするごとに重症化し、高校卒業後は、友人との関係を全て断ち切り2階の自分の部屋に閉じこもる。母親が2階に上ってくることすらもきつく禁じたのである。当然、友人はゼロ。近所の住民からも、「もう何年も姿を見かけていない」と言われるような存在だった。

 ただ、そんなXにも楽しみがあった。自家用車でのドライブだ。外の世界は「汚れている」とめったに出歩くことはなかったが、車ならばどこへでも出かけることができたのだ。「ひきこもり」生活が10年過ぎたあたりで、ひとりでドライブをした休憩中、目に入った少女を誘拐したのである。

 犯行に至った経緯からもわかるようにXには社会性のかけらもない。卑劣な犯罪を行いながら、「学生生活」や「友人づきあい」をそつなく続けていた寺内とは「真逆」とも言うべき人間なのだ。

窪田順生(ノンフィクション作家) 1974年生まれ。「フライデー」の取材記者、月刊誌編集者、全国紙記者などを経て、ノンフィクション作家となる。「14階段─検証 新潟少女9年2ヵ月監禁事件」で小学館ノンフィクション賞受賞。

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