妊娠初期の方が実はキツイのに…妊婦も使える「ヘルプマーク」知ってる?
妊娠と同時に多くの妊婦さんが外出時にマタニティマークを付けて歩くようになり、マタニティマークの普及を感じます。いっぽうで、実際電車などで席を譲ってもらえるのはお腹が目立つ妊娠中期以降の妊婦さんで、初期の頃は“妊婦”と気づかれずに助けてもらいづらいのも事実です。
人によっては妊娠初期のつわりがひどく、立っていられない人もおり、逆にお腹がかなり目立ってきた妊娠後期は身体も心も妊娠に向けて準備ができてきて意外に余裕が生まれて沢山歩いたりと動いていた方が良かったりします。
また、配慮が必要であることが見た目にわからないのは初期の妊婦さんだけではありません。
今回はそんな時に持っていたいマタニティマークほどは浸透していない”ヘルプマーク”についてお伝えします。
■ヘルプマークって?
ヘルプマークとは、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることを目的としたもの。該当者が援助を得やすくなるよう、東京都が作成したマークです。
例えば、義足や人工関節を使用している方、内部障害や難病の方などが該当し、妊娠初期の方ももちろん使えます。
優先席などで、見た目に健康そうな人や若い人が座っていると、怪訝な顔をする人がいます。でも、もしかしたらヘルプマークを付けていたかもしれません。
「わたし、病気なので席を替わって下さい」とはなかなか言えませんよね。だからといって、外出や公共の乗り物を利用することをためらってしまえば、社会と関わることは難しくなり、QOLも下がります。
ヘルプマークが浸透することで、周囲の人が「何かお手伝いすることはありませんか?」と声かけしやすくなる、というメリットもありますね。
■知っておきたい!「妊娠初期」の症状6つ
前述の通り、ヘルプマークは妊娠初期の方も使えます。ヘルプマークをつけている全ての方の体調を知ることは難しいですが、せめて妊娠初期の方の症状だけでも知っておくと、配慮もしやすいですよね。
(1)胃がムカムカする
(2)匂いに敏感になる
(3)微熱が続いてダルい
(4)頭痛がする
(5)お腹や胸が張って痛い
(6)頻尿や下痢、トイレが近くなる
(1)と(2)は、いわゆる“つわり”の代表的な症状。ただし、反応するものや症状の重さ、症状の続く期間は人それぞれ。ひどい人は入院を必要とする場合もあります。
(3)~(6)もよく聞く症状です。また、精神的にも不安定で、とにかく心配ごとが尽きない時期でもあります。お腹が目立ってくれば周囲もわかりやすいのですが、肉体的・精神的に辛く、流産の危険性もある妊娠初期こそ、母体のケアが必要なのです。
■気持ちよく席譲りをするための「声掛け」のポイント3つ
では、ヘルプマーク、マタニティマークをつけている方を見かけたら、どうしたらよいのでしょう?
満員の電車などでは、声掛けはかなり勇気のいるもの。席を譲ろうとして断られた経験があれば、なおさら尻込みしてしまいますね。気持ちよく善意を伝えられるよう、以下のようなことを心がけて、声を掛けてみてください。
(1)「どうぞ」の一言を
単に席を離れるだけでは伝わりにくく、他の人が割り込む場合も。その人にだけ聞こえるくらいの小さな声でもいいので、意思表示しましょう。
(2)笑顔でその場を離れる
譲られる側からすれば、“申し訳ない”という気持ちが生じますので、笑顔で接しましょう。また、一度譲ると決めたら、その場を離れてしまえば、断られても気まずくありませんよ!
(3)見返りを期待しない
せっかくの申し出を断られることもあるかもしれません。だからこそ、相手からのお礼を期待せず、自分が譲りたいから譲る、という気持ちでいましょう。あなたの善意を待っている人も必ずいます。
いかがでしたか。
赤ちゃんを抱いて立っている人や山登り帰りのようなお年寄にも席を譲るべき?といった論争はよくあります。ですが、ヘルプマークやマタニティマークをつけている方は、間違いなく配慮を必要としている人です。
また、ご自身がいざ妊娠をした時にも助けてもらうことが多いと思いますので、ヘルプマークをつけた方や妊婦さんを見かけたらぜひ援助の手を差し伸べたいものです。
【参考・画像】
※ ヘルプマーク – 東京都福祉保健局
※ Ushico / PIXTA