愛之助の隠し子騒動で試される”梨園の妻”藤原紀香の器量

4月14日発売の『週刊文春』で、歌舞伎俳優・片岡愛之助(44)が隠し子の母親にDNA鑑定を要求したと報じられた。同誌では、隠し子(現在高校二年生の男児)の母親が、愛之助の行動に怒りをぶちまけている。
2011年に『女性セブン』で隠し子の存在を報じられた際は、認知はしていないものの「自分の息子だ」と認めている。しかし、息子と最後に会ったのは幼稚園の年中の頃で、それ以降は一切会っておらず「元気か?」のひとこともないという。
これについて同日、愛之助は自身のブログを更新。「いつも応援して下さってる皆様、御心配をおかけして申し訳ございません」から始まり「今の時期に突然のことで、しかも事実とかけ離れた記事の内容が出ており、僕自身 大変驚いております」と胸中を綴った。
具体的な記事内容にこそ触れていないが「この件に関しましては、弁護士を立て以前より話をさせて頂いております」とし「今後も仕事に励み精進していく所存です。何卒宜しくお願い致します」と結んでいる。何がどう事実とかけ離れているのか詳細は語っていないため、業界内では様々な憶測が飛びかっている状況だ。
DNA鑑定を要求しているという事実が母親の耳に入ったのは、愛之助が藤原紀香(44)と結婚会見を開いた翌日のこと。一体なぜ、このタイミングでDNA鑑定なのか。近しい関係者は語る。
「DNA鑑定には少なからず、紀香さんに近い人物の口添えがあったようです。直接的というよりは、〝本当に自分の子どもなのか?〟〝他人の子どもの可能性もあるのでは?〟などと促したことがあるようです。紀香さんは、今後妊活に励むわけですが、年齢的にも実を結ぶかは分からない。彼女が梨園の妻として、確固たる地位を築くためにも、子どもは産みたい。しかし、もしも出来なかった場合、血縁関係のある愛之助さんの隠し子が養子になる可能性があるのでは、と不安があったのかもしれません。そのため、まずは血縁関係の有無を明確にしておきたかったのでしょう」
■求められるのは”梨園の妻”としての対応
親から子、子から孫へと血筋を通して受け継がれるのが歌舞伎の世界だが、会見時に跡継ぎについて聞かれた、愛之助はこう答えている。
「僕自身は養子で片岡家に入れていただいた。例えば、愛之助の名前をどうしても使わせたいのに、子供がいないとなれば、養子でも芸養子でもかまわない」
一方、紀香の答えはこうだった。
「そうは言って下さいますが、彼の子供を産みたいと思うのが女ごころ。無理をせず二人で相談しあって、やっていければ」
別の関係者は言う。
「紀香さんは、どうしても自分が一番という立ち居振る舞いが抜けない。気持ち的には、愛之助さんから半歩下がって立てようと考えているのは、伝わってはきます。しかし、結婚会見の着物があらわすように〝人より秀でたい〟という気持ちは隠せないんですよ。女優ですから仕方ないのでしょうが。お子さんに関してもそれは抜けない。もしもお子さんに恵まれた際は、自分の子どもが一番、隠し子が先に成長してもしも歌舞伎役者になることを望み、先に舞台に立たれたら悔しいとの考えが、心の根底にあるのかもしれません」
再び話題になった隠し子騒動の今後もそうだが、一連の騒動に対して紀香が〝梨園の妻〟としてどう対応するのかも注目だ。
- 文・海保真一(かいほ・しんいち)
- ※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。