子育てのイライラ解消のヒントは「貯金」と「メガネ」だった!?
何かをきっかけに育児のペースが崩れると、「わが子のやることなすことにイライラする……」「なんでママを困らせるようなことばかりするの?」と感じ、抜け出したくでも抜け出せない負のスパイラルにはまってしまうことがあります。
「私が嫌がることばかりしてきて頭にくる!」と思ったとき、どう対処すればいいのでしょうか?
今回は、育児相談室「ポジカフェ」を主宰する佐藤めぐみが、子どものイヤな部分ばかりが目についてしまうときの対処法についてお伝えしていきます。
■「私が嫌がることをあえてやってくる」と思ってない?
「忙しいときに“限って”、散らかすんだから、もう!!!」
「まったく!急いでいるときに“限って”、どうしてこぼすの!!!」
のように、「~に限って、××だから」と子どもにイライラしてしまうことってありませんか? こういうときのママの心中は、「この子は私を困らせるとばかりやる」という怒りの気持ちでいっぱい。でも、本当に子どもって、ママを困らせようとしてわざと嫌なことをしているのでしょうか?
■「忙しいときに限って」は気のせいじゃない!
行動は単独で突如発生するものではありません。なにかしらのきっかけがあり、そこから誘発されるように行動は起きるものです。だから、行動には何かしらの理由があるのです。
全ての行動に共通するのは、“メリットがある”ということ。「好きだから」「嬉しいから」「イヤなものから逃げられるから」と、その行動をすることで、何かしら“いい思い”をすることができるから、そうするのです。
ということは、ママを困らせる嫌な行動の数々も、子どもにとっては何かしらの恩恵があるわけです。「そんなことしたら、ママの雷が落ちるだけなのに……」と、思っても実はそんなことはないんです。大好きなママが自分のところに来て、手を焼いてくれるのですから!
つまり、ママへの嫌がらせに思えるあの行動は、子どもからのサイン。まだまだ不器用な子どもたちは、あの手この手でママの注意を引くアプローチをしてくるのです。
だから、“忙しいときに限って”子どもの困らせ行動が多発するように感じるのは、気のせいではありません。忙しくなると、子どもの「ママ見て」「ママこっち」に反応しきれず、注意がおろそかになるために、子どもはその目線を取り戻そうと、困らせ行動をするようになるのですね。
■イライラ解決に必要なのは「貯金」と「メガネ」!?
とはいえ、どんなに頑張るママといえど、疲れ知らずのスーパーウーマンではありませんから、忙しいときはどうしても注意がおろそかになりがちです。
現実的に可能な対処法としておすすめは以下2つ
●貯金
忙しさのピークではない時間に、いつも以上に声をかける、ハグする、のような分かりやすい愛情表現を強化しておくと、ママの注意を引くためには、何か悪いことをするしかないという子どもの思いこみが、「ママはちゃんと僕を見てくれているんだ」へと変わっていき、結果的に、困らせ行動に頼らずともママの愛情を感じ取ることができます。
●メガネ
子どものイヤな部分ばかりが目につくときというのは、「またやっている」「なんて生意気な」と、心にグレーのメガネをかけて、子どもの悪い側面を拾ってしまいがち。いい部分はスルーし、悪いことばかりを拾うモードになってしまっています。
ママのイライラ脱出のためには、その見方を自ら意識して方向転換していく必要があります。イメージとしては、そのグレーのメガネをいったん取り外し、暗さをキュキュッとふき取って、かけなおす感じです。悪いことばかり目についてしまったら、キッチンや洗面所などに身を引き、メガネの曇りを取るイメージを実際に頭に浮かべてみると効果的です。
そうするといいところも目に飛び込んでくるので、心のイライラの種が増殖しにくくなります。
いかがでしたか?
子どもは困らせ行動を通じて、親にサインを送っています。「なぜこんなことをするのか?」と思ったら、いつもとは違う角度から見つめてみると、そこに解決の糸口があることも多いので、ぜひ客観性をもってお子さんの行動を見てみてください。
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※ Kor / PIXTA
【著者略歴】
※ 佐藤めぐみ…専門家ライター。育児相談室『ポジカフェ』主宰。最新心理学を用いた叱り方メソッド、やる気アップ法、育児ストレス診断などが専門。著書に『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』など。