名作妖艶シネマ「このセリフが悩ましかった!」(1)「濱田のり子・花と蛇ZERO」 (2/2ページ)
素性もわからないのに、静子は「どうして‥‥そこにいるの?」と妙に引かれていく。そして体を重ねますが、静子が少女時代にレイプされる映像が流れ、結果、それによって産み落とされたのがエディとわかるんです。
──肉体的なSMと違う悲劇が待っていた。
濱田 シナリオのこととはいえ、大泣きしました。そのショックから抜けるのに、ずいぶん時間がかかった気がします。
──その直後には、不倫をテーマにした「はだかのくすりゆび」(14年、エスピーオー)にも主演。
濱田 娘の婚約者と関係を持ってしまう役でしたね。もともとは娘に対しても厳格な母なので、彼の情熱に押されても、年が離れていることにコンプレックスを感じてしまう。そして、抱かれながらも「私はあなたのお母さんじゃないの」とつぶやいてしまう。
──何とも切ない表現ですね。
濱田 全部で200シーンもあったから、セリフは多かったですね。体が痛くて泣いたのが「花と蛇」なら、切ないセリフに感情移入して泣いたのが「はだかのくすりゆび」だったかもしれません。
──観ているほうは、どちらもゾクゾクします!