米大学研究チーム、「複合金属発泡体 (CMF) 」を使った軽量で強固な防弾アーマーを開発 (2/2ページ)

Photo: Composite Metal Foam /
(C) Afsaneh Rabiei, Advanced Materials Research Laboratory Mechanical and Aerospace Engineering NCSU
CMF の研究については、昨年 7 月にオランダの科学技術電子ジャーナルに収録された論文要旨によると、ラビエイ教授らは「ハードアーマーシステム製造の為の先端素材の応用が、防弾性能における高いパフォーマンスの実現に導く」「軽量化と高い衝撃エネルギー吸収能力の追求においては、CMF が防弾アーマーとして良好な潜在的性能を秘めている」と記していた。
加えてその要旨には、「衝撃面側に炭化ホウ素セラミック (boron carbide ceramic) を、また、高速で飛翔してくる弾丸の持つ運動エネルギーの吸収材として粉末冶金 (powder metallurgy) 技術により形成された CMF を中間層に置き、そして「A7075」ことアルミニウム合金の一種である超々ジュラルミンまたは、ケヴラー製パネルをバックプレートに利用し、合計でも 25 ミリメートル以下に抑える」記載されていた。
当時の実験結果で CMF は、弾丸の持つ運動エネルギーの 60 ~ 70% の吸収したことが示されており、7.62×51mm M80、7.62×63mm M2 AP 両方において NIJ 規格を上回る停弾を実現している。また、軽量・強固である特性を活かした防弾アーマーとしての利用以外に、超高熱への耐性と、放射線 (X-線、γ-線、中性子線) に対する遮断性を活かした研究も同時に進行している。