さらし1本が命を救う!? 災害時に役立つ「さらしの活用術」8つの方法

It Mama

さらし1本が命を救う!? 災害時に役立つ「さらしの活用術」8つの方法

4/14に発生した熊本地震から、はや1週間。平穏な春を襲ったこの震災に、多くのママたちが“防災と子ども”について考え始めたのではないでしょうか。

小さな子どもを抱えるママ、また子どもだけでなくケアが必要なご家族がいるママも少なくないと思います。

しかし、緊急時に、1人で逃げることのできない子どもや大人を引き連れて避難することのできるアイテムがあることをご存知ですか?

今回は、『湘南おむつなし育児の会&さらしおんぶの会』の松園亜矢さんによる防災講座を受けて学んだ、“災害時のさらし活用法”についてお伝えします。

■赤ちゃんから大人まで「さらし1本」で背負える

災害時に役立つ意外なアイテム、それは実は、昔から使われている“さらし”です。さらしは、抱っこ・おんぶの他にも、災害時に様々な用途で使うことができる万能アイテムなんです!

まさに「さらし1本で命が救える」。

なんと4.5mほどの1本の“さらし”があれば赤ちゃんだけでなく、大人も背負うことが可能なんです。

それでは早速、さらしおんぶの仕方をご紹介します。

■「さらし」の巻き方8つの手順

(1)さらしの真ん中を見つけ、こどもの背中に当てる。

まだ“ねんね”の赤ちゃんは、さらしを広げ真ん中に寝かせます。

おすわりできる赤ちゃんは、写真のように座った状態で背中にさらしをまわします。

すでに立つ事が出来るお子さんは、立った状態で背中にさらしをまわします。

(2)お尻に手を添え、同じ目線になるところまで持ち上げる。

さらしは余裕を持たせず、胸ぐらを掴むようにぐっと持って下さい。

あまり余裕を持たせると、お子さんがすぽんと抜けて落ちてしまいますので要注意!!!

(3)背中に背負う。

この時点で、お子さんの腕が肩に乗るほどの高さがないと、あとでいくらがんばっても高い位置でおんぶ出来なくなります。

(4)ひとまとめにしていたさらしをそれぞれの肩にかける。

写真くらいの角度の前傾姿勢で、さらしを下方向に引っ張っておけばお子さんは落ちません。

心配しすぎて前屈みになりすぎると、お子さんが頭から落ちてしまいますので要注意!!!

(5)左肩にかかっているさらしはあごでしっかり止め、右肩にかかっているさらしを両手で広げ、こどもの足の付け根を中心に包み左わきの下へもってくる。

あごでしっかり止めておくのがポイント。

手の代わりですので、しっかりと押さえて!

両手でさらしを広げたら、さらしを受けるほうの手は素早く後ろでお子さんのお尻、足の位置を確認してさらしをもらいます。

(6)あごでしっかり止めていた左肩にかかっているさらしと、右肩から左わきの下に渡されたさらしを交換して、またしっかりとあごで止めながら、左肩にかかっていたさらしを両手で広げ、こどもの足の付け根を中心に包み右わきの下へもってくる。

後ろではこのように布が渡っています。

(7)布のあそびがあるので、最後にきゅーっと斜め前方向に引っ張る。

さらしおんぶはここでの「きゅー」が肝。

せっかく高い位置でおぶっても、このきゅーっ!がないとだんだん下に落ちてきます。

(8)胸の上で結んだら肩と胸のところのさらしを広げて完成。

しっかり広がっていないと、乳腺を圧迫したり、肩がこったりする原因に。

こちらの手順で、お家で気を付けながら練習するか(ベッドやソファなどのクッション性がある場所で練習したほうが良いかもしれません)、筆者個人的には、これはかなり微細な調整で安定感や心地よさが全く変わるので、直接講座で習うのが良いなと感じました。

特に重要なのが“子どもの高さ”と“さらしを広げながら巻く”ということがポイントでした。かなり密着感があり動きやすいので、家事の時にもおんぶして色々な作業ができそう!

災害時に焦らないようにするためにも、普段から“さらしおんぶ”を生活に取り入れておきましょう。

■いろんなものに代替できる!災害時の“さらし活用”8つの方法

災害時に“さらし”が活躍するのは、抱っこ・おんぶだけではありません!

“さらし”は縦方向であれば、ハサミがなくても手で裂くことができます。ですのでかなりの緊急時に、命を繋ぐためのアイテムとして様々な用途で使うことができます。

他にもハサミがあれば、小さく切って使うこともできるので、避難所で幅広く活用できますよ。

活用法を挙げるときりがないのですが、ここでは主に知っておいていただきたい活用法8つをご紹介します。

(1)止血
(2)包帯
(3)避難ロープ
(4)命綱
(5)布おむつ
(6)布ナプキン
(7)下着の替えの代わり
(8)手ぬぐい、タオル代わり

現在、熊本地震による被災地は、物資が届いている場所、届かない場所とばらつきがあるようですが、物資が不足している際に“さらし”があると、食事を除く衛生面や物理的なサポートの面で、代替品として数日間に渡り活躍してくれることでしょう。

もし下着の替えが無い場合は、さらしを切ったものをライナー代わりにショーツに敷いて、取り替えていけば、ある程度衛生的に生活できそうです。

水が足りない状況で、お風呂に浸かれない時も、“さらし”を濡らして身体を拭くことで数日は過ごせます。

特に、赤ちゃんは新陳代謝が激しいので、夏場暑い時期に上手く活用しましょう。

いかがでしたか?

“さらし”1本でこんなにも幅広く活用できるので、ぜひ今すぐ防災バッグの中に追加することをオススメします。

松園さんによると、抱っこやおんぶは、“さらし”を縦に裂いて半分の幅になっても充分利用できるとのことなので、もし災害時に抱っこ紐がなくて困っているママがいたら、半分わけてあげてください。

両手が自由に使えると、避難時全く違いますからね、もしかすると差し出したその“さらし”1本が人の命を救うかもしれません。

* 熊本地震をはじめとした、震災対策情報はこちらからご覧ください。

【取材協力】

※ 湘南おむつなし育児の会&さらしおんぶの会

※ おうちサロンhanako・・・今回の防災講座を受けた場所で、店主伊藤あきこさんがママと子どものために様々なイベントを開催されています。こどもがいたってガマンしないで楽しめる、ママのための子連れOKワークショップ、子育てがより楽しくなるような講座、 こどもが伸び伸び、想像力を育てられるようなワークショップいろいろもご用意しています。松園亜矢さんの講座もこちらで受けることができます。

【著者略歴】

※ Yuno・・・ヨガ・アーユルヴェーダ・おむつなし育児アドバイザーの分野で活動。自身のスタジオWindhillを2015年港区白金台に設立。また今年出産を終えた1人のママとして、特に最近は妊婦や産後の身体についてを中心に学びを深める。自然な生活・自然な育児をモットーに、妊婦さんや産後のママのサポートができるよう活動しております。

「さらし1本が命を救う!? 災害時に役立つ「さらしの活用術」8つの方法」のページです。デイリーニュースオンラインは、女子などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る