レインボーに染められる飼い犬?中国の残酷すぎる”ペット事情” (2/2ページ)

デイリーニュースオンライン

 また中国の路上では露天商が子犬を売っていることがあるのですが、実際に購入すると子犬は大抵数時間後に衰弱状態となり、その後一週間程度で死亡してしまいます。その理由は売られている子犬の大半が路上で捕まえた雑種犬だからです。販売する際に露天商は高価な純血種に見せるために、雑種犬を塗料で染め上げ偽の血統書を作成します。そして犬の健康状態が衰えている場合は鎮痛剤や興奮剤を大量に投与してから店の軒先に並べます。

 雑種犬はもともと健康状態が悪化していることが多いため、薬の効果が切れた途端衰弱します。さらに塗料や薬品の過剰摂取により急速に生命力を失うのです。露天で販売される犬は中国では「星期犬」と呼ばれます。星期とは「一週間」という意味で文字通り犬の短命を表します。露天商にとって子犬は日銭稼ぎの「道具」に過ぎません。

 もちろん、中国国内にもこのような傾向に反対する世論は存在し、ネット上には犬美容禁止を求める意見が多く見られますが、中国には動物虐待に関する法律は制定されていません。そのため民間の動物愛護団体が広報活動を行っているのですが、そのたびに「自分のペットをどう扱おうが勝手だ!」、「人権すらろくに認められていない中国で犬の権利など主張するな!」といった皮肉めいた反論が巻き起こります。

 日本や欧米諸国などの先進地域では、ペットは「家族」や「友達」のようにみなされ人々から大切に扱われます。対して多くの中国人はペットを単なる「玩具」としかみなしていないのです。もし日本の方々が中国で色鮮やかな犬を見た時は十分な嫌悪感を持ってください。

 僕はいつか中国に動物を保護する法律が制定され、中国の人々が動物たちの「命の価値」を知る日が来ることを願ってやみません。

著者プロフィール

漫画家

孫向文

中華人民共和国浙江省杭州出身、漢族の31歳。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画誌の新人賞も受賞する。近著に『中国のもっとヤバい正体』(大洋図書)など。

(構成/亀谷哲弘)

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