見返りを求めない生き方が人生に奇跡を起こす。空海が実践した「お布施」の大切さ (2/2ページ)

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ちなみに「慈悲」とは、親子の関係のように相手を思いやり、相手の悲しみを我が悲しみのように感じること。

6.正座施(しょうざせ)
仏教の世界では、修行の際、仲間に対して進んで相手に座る場所、ときには寝泊まりする場所をも提供し、安らぎを与えるよう説く。

7.房舎施(ぼうしゃせ)
山岳修行をするときに最も困るのは食事と雨露をしのぐ場所の確保。だからこそ、もし自分が「雨の当たらない場所」を見つけ、そばで雨に濡れている人がいるなら、その場所は自分だけの場所ではないと考え、少し場所を譲るべきという教え。

この7つのお布施が、空海という人物をつくりあげていったのだろう。

■弘法が筆をとった瞬間に相手の印象がコロッと変わり…

しかしエピソードを掘り下げていくと、この空海という人はスゴイ。空海の乗せた船が航海の途中で嵐に遭ってしまうが、なんとか中国大陸に辿り着く。ところが、正式の国書を持つ船と離ればなれになってしまったために、中国の役人から海賊船であると疑われてしまう。遣唐使の役人が、中国の役人に「海賊船ではない」と手紙を何度も送ったものの、相手にされずに途方に暮れていたところ、空海がひとたび筆をとり手紙を送ると「この文章は品格があって素晴らしい」と絶賛され、一行は国賓としての待遇を受けたという。

「すごい」と思うものから「それはいくらなんでも」というものまで、空海の逸話は数多く存在する。

そんな空海を空海たらしめた修行の一つにお布施があった。「修行」という特殊な状況を前提に説かれている教えとはいえ、それは、私たちの日常にも充分応用可能なものだ。人としての器を大きくするための一歩を踏み出すため、参考にしてみてはいかがだろうか。
(新刊JP編集部)

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