10人に1人が低体重児に…!妊活女性も気をつけたい「妊娠前ストレス」が与える胎児への影響
妊娠は女性にとって人生の一大イベント。
妊娠中の生活態度やストレスが赤ちゃんの健康に影響することは広く知られていますが、実は、妊娠する前のストレスも胎児に少なからぬ影響を与えるという驚きの研究結果が、アメリカのUCLA(カリフォルニア大学ロサンゼルス校)より発表されました。
今回は最新の心理学研究を参考に、“妊娠前の女性のストレスと低体重児の関連性”についてご紹介。妊活中の女性は必読です!
■「低体重児」の一因に!? 妊娠前の慢性的なストレスが与える影響
食生活や生活態度、ストレスマネジメントなど、お腹の赤ちゃんのために妊娠中はできるだけ健康的に過ごすことが大切といわれていますよね。
でも、実は赤ちゃんの健康に影響を与えるのは妊娠中だけではなかったのです!
UCLAが142人の女性のデータを分析した結果、「妊娠前にストレスを抱えていた女性の赤ちゃんは低体重で生まれる確率が高まる」ことがわかりました。
ストレスを感じると抗ストレスホルモンの“コルチゾール”が分泌されますが、妊娠前に慢性的または大きなストレスにさらされると、コルチゾールの分泌パターンに異常が発生。
通常よりも高いコレチゾールが分泌され続け、胎児への血流が減少して“低体重化”を引き起こす要因になってしまうのだとか。
また、生まれた子供のストレス耐性が低くなるなど、出生後の健康にも長く影響を及ぼす可能性もあるそうです。
■心疾患や代謝障害も?「低体重化」が招く健康リスク
2,500g以下で生まれた赤ちゃんを“低体重児”と呼び、アメリカでは年間30万人以上が低体重児として生まれてきます。
厚生労働省によれば、日本でも全出産の9.6%は低体重児だそう。かくいう筆者の長女も2,500gを少し切る低体重児でした。
低体重で生まれても、多くの赤ちゃんはすくすくと健康に育ちますが、深刻な障害を抱えてしまうことがあるのも事実です。
乳児突然死の確率が増したり、心機能や代謝障害などを引き起こしたり、感染症や合併症、重い黄疸が見られることもあります。
近々妊娠を計画しているプレママ予備軍の方は、妊娠前だからと油断せず、来る妊娠に向けて心身ともに体調を整えましょう。
■妊活にも効果的!上手く「ストレスを発散」する2つのコツ
近親者の死や予期せぬトラブルなど、自分ではどうすることもできないストレッサーもありますが、家族や友人、同僚などとの人間関係のこじれ、妊娠したいのになかなか子供を授からないなど、日常のもやもやが積み重なって慢性的なストレスになっていることも多いのでは?
ストレスの原因を丸ごと取り除くのは難しいかもしれませんが、たまりたまったストレスが爆発する前に、上手に発散することはできます。
以下はその例です。
(1)生活習慣をリセットする「早寝早起き」生活
まずは早寝早起きの生活を心がけ、コレチゾールをはじめとする各種ホルモンが正常に機能するよう生活習慣をリセット。
(2)趣味は欠かせない!生きがいや楽しみのある生活がもたらす「抗ストレス効果」
また、自分の趣味など好きなことに没頭して、日々の生活の充実度をアップするのもおススメです。生きがいや楽しみのある生活は、抗ストレス効果が抜群なのだそうです。
心も身体もストレスフリーな生活習慣は、女性のホルモンバランスを整えることにつながり、ひいては妊活にもよい影響を与えますよ。
いかがでしたか?
妊娠を希望している女性には、将来の赤ちゃんのためにも健康的な生活をおすすめしますが、「あれもダメ、これもダメ」というような厳しすぎる管理生活が、かえってストレスになりかねません。
堅苦しく考えすぎず、ふだんから上手にストレスを発散しつつ笑って過ごすことが、将来の赤ちゃんにも好影響を与えます。
ぜひ、健康な妊娠出産のためにストレス無縁の“幸せ生活力”を身につけてくださいね。
【参考・画像】
※ Women with Impaired Stress Hormone Before Pregnancy Have Lower-birthweight Babies – University of California, Los Angeles
※ 母子保健の現状 – 厚生労働省
※ g-stockstudio / Kiselev Andrey Valerevich – Shutterstock
【著者略歴】
※ 林カオリ・・・コピーライター・雑誌編集者・ライターを経て、ふらりとオーストラリアへ渡豪。ずるずると15年間滞在した後、数年前に日本にUターンする。海外留学・旅行・ライフスタイル関連記事のスペシャリストとして、日豪両国の多数の媒体に執筆。現在、オーストラリア生まれの小学生・幼稚園児の子育て真っ最中。日本と海外の子育て事情の違いをいたるところで実感し、人知れずカルチャーショックを受ける日々。