阿蘭澄史の「芸能人は因果な商売である」

　4月29日放送のドラマ『不機嫌な果実』が、平均視聴率8.2%（ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同）をマークしたことが明らかになった。視聴者を中心に好評価が相次いでいるものの、一部から市原隼人（29）の“禁断の生え際”を心配する声が漏れている。

■ドラマは8.2%で好調も…ファンの目線は生え際へ

　23時15分から放送されたナイトドラマ『不機嫌な果実』。20年前にもドラマ・映画が発表されて一世を風靡した本作は、男女のドロ沼の不倫関係を描く愛憎劇。今回も、深夜から放送にもかかわらず視聴率は8.2%を記録。同時間帯に放送された番組中トップの視聴率となった。

　主要キャストは6人。水越麻也子役の栗山千明（31）、音楽評論家・工藤通彦役の市原、麻也子の元カレ・野村健吾役の成宮寛貴（33）、不倫された女・竹田久美役の高梨臨（27）、不倫に積極的な遠山玲子役の橋本マナミ（31）、麻也子の夫・航一役の稲垣吾郎（42）。第1話ではさっそく、麻也子と野村、玲子らがお色気全開のシーンを展開。「栗山千明が羨ましすぎる。うちも成宮に耳噛まれたい」「すごすぎてちょっと笑った」と視聴者の注目を集めている。

　また、本作にからめて一部で図らずも注目を集めているのが市原の頭髪。ネット上で成宮と市原のツーショットが披露されると、天井の照明を浴びて市原の広すぎるオデコが露わに。“頭髪格差”の公開処刑に「危険水域」などとファンがザワつく事態となった。

「成宮さんはフサフサです。他人に気を遣う優しい一面があり、楽天的でストレスを溜め込まないタイプ。市原さんは11年付き合った彼女と別れてモデルの向山志穂さん（30）と結婚しました。世間から『モデルに走った』と嘲笑を浴びましたが、今は娘の育児にも積極的で落ち着いている様子です。ただ知らず知らずのうちに、生活のストレスが頭に“キテいる”のかもしれません」（芸能関係者）

　見た目が大事な演技の世界だが、薄毛になっても人気の役者は多数存在する。ハリウッド俳優の渡辺謙（56）はさることながら、竹中直人（60）、小日向文世（62）、西村雅彦（55）など業界に引っ張りだこの“ハゲモテ俳優”がズラリと並ぶ。

「渡辺謙は例外ですが、禿げたら主役は難しいでしょう。それでも引き立て役には最高。市原さんも三枚目俳優としてハゲモテ俳優の一人に数えられる日が来るかもしれません。『古畑任三郎』（フジテレビ系）で、田村正和（72）さんに散々オデコをイジられた西村さんみたいになれば怖いもの無しですよ」（前出・関係者）

　まずは『不機嫌な果実』で結果を出したい市原。大人の色気をふりまき、生え際の気にならないベッドシーンを展開できるのか。はたまた、栗山の手で前髪を掻き上げられ、“禁断の生え際”を全国の視聴者にさらされるのだろうか……？

文・阿蘭澄史（あらん・すみし）

※1974年滋賀県出身。フリー記者。某在京スポーツ紙の契約記者を経て、現在は週刊誌等で活躍中。主な著書に『真相！アイドル流出事件簿』（ミリオン出版）、『事務所をクビになった芸能人』（竹書房）、『芸能人のタブー』（宙出版）など。