【恋愛科学】「恋は盲目」は科学的に証明されているって本当?

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あらたな生活とともに増えるのが「出会い」。すてきな異性とめぐり会ってから、寝ても覚めてもそのひとのことしか考えられなくなったなんて「恋わずらい」は、一度は経験があるでしょう。恋すると「周りが見えなくなる」とはよく言いますが、本当に周囲の状況が見えづらくなっているのでしょうか?

誰かに恋すると「は虫類」の脳と呼ばれる脳幹(のうかん)が活発になり、本能ともいえる「反射」が優勢に。同時に感情をコントロールする部分の活動が低下するので、ある意味で「酔っ払い」と同じ状態。「恋は盲目」は科学的にも本当だったのです。

■恋する「は虫類」の脳

ひとことで「脳」と呼ばれているものの、役割分担がなされているのはごぞんじでしょう。理論的なひとは左脳、感覚派は右脳と言われるのと同様に、恋に落ちると活発に働く部分があります。なんと「は虫類」の脳と呼ばれる場所なのです。

この呼び名は、アメリカの学者ポール・D・マクレーンが提唱した三層構造説に基づいたもので、外側から順に、
・人間の脳……大脳皮(ひ)質……(理性)五感、運動、記憶、思考
・馬の脳……大脳辺縁(へんえん)系……(情動)喜怒哀楽
・は虫類の脳……脳幹(のうかん)……(反射)呼吸、体温調節、ホルモン調節

と、内側の原始的な部分を進化した脳が包むような構造になっています。呼吸のように、眠っているあいだも自然とおこなわれる「反射」と同じ脳が引き受けているので、恋は人間の本能に近い存在。好きなひとのことでアタマがいっぱいになるのは当たり前なのです。

恋人から「私のどこが好き?」なんて聞かれるシーンがありますが、残念ながら質問がマチガエで、理性や感情をすっ飛ばしたのが恋ですから、理由などあるはずもありません。とはいえ「わからない」「理由はない」と答えればカドが立つでしょうから、なにか褒め言葉を探しておくのが良さそうです。

■恋する脳は「酔っぱらい」と同じ?

脳幹が活発になるのに対し、機能低下気味になる部分もあります。大脳辺縁系にある扁桃核(へんとうかく)、大脳皮質の一部・側頭頭頂接合部(そくとうとうちょうせつごうぶ)などです。

これらは「は虫類の脳」の対抗株と呼べる部分で、
・扁桃核……恐怖、不快感、記憶
・側頭頭頂接合部……自他の区別

など「人間らしい」行動を管理しています。どちらも社会生活に重要で、とくに自他の区別がつかなくなれば周囲のひとに気づかえるはずもありません。つまり、周りが見えない意味で使われる「恋は盲目」は、科学的にも本当の話なのです。

お酒に酔うと「泣き上戸(じょうご)」ややたらと怒りまくるひとが登場するのも、アルコールで大脳皮質の機能が低下した結果。理性的な行動や感情コントロールができなくなり、いわば原始的な脳がむき出しになるからです。対して恋するひとは理性ダウンに加えて本能アップですから、酔っ払いより手ごわい存在… 恋に落ちても周りのひとに迷惑がかからないよう、そんな状態なんだと自覚しておいたほうが良さそうです。

■まとめ

・恋すると、反射をつかさどる「は虫類」の脳が活発になる
・同時に感情や理性を管理する部分が、機能低下気味に
・ある意味で酔っ払った状態になるので、「恋は盲目」は当然の結果

(関口 寿/ガリレオワークス)

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