東大出身だから犯罪者に…!? 「早期教育と人間性」に因果関係はあるのか

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東大出身だから犯罪者に…!? 「早期教育と人間性」に因果関係はあるのか

子どもの才能の芽を伸ばそうと知育教材を与えたり、幼児教室に通っているママを非難する人がいます。

「知識を詰め込むと子どもが委縮する」、「伸び伸びとした素直な子に育たない」と言う人もいます。でもその根拠は一体なんでしょうか。

そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が“早期教育と人間性の因果関係”についてお話します。

■「●●式に通わせたらどんな人間になるんですか?」の問いに答えはない

筆者が以前、早期教育の幼児教室で働いていた時のことです。保護者からよく「ここに通わせたらどんな大人になるんですか?」、「追跡調査の結果とかあるんですか?」と質問されました。

答えようがありませんでした。どうしてかというと、子どもが成長してどんな大人になるかは、様々な要因が積み重なり絡み合っているからです。

遺伝、家庭環境、友達、どんな担任にあたったか……、などです。「“幼児教育の●●式”をやったからこれこれこうなる」の単純な図式ではないからです。

「幼い頃からそろばんをやらせていたから計算能力が高くなった!」とか「幼い頃、絵本を沢山読み聞かせていたから読書家になり国語の成績が良くなった!」など、一定の側面からはある程度、結果はでます。

けれども“人間としてどうなったか”は答えを出すことが出来ません。

■「東大生が犯罪を犯す」と言われること

東大生が犯罪を犯すと「勉強ばかりさせていて、人としての心を育てていなかったから犯罪者になったんだ!」と何の根拠もなく言う人がいます。

でも「東大生だから……」と言うのは少し論点が違うと思います。

“東大に行かないで犯罪を犯した人”と“東大を出て犯罪を犯した人”の統計データも持っていないのに、感覚的に言っているだけのような気がします。

両者になんの因果関係もありません。

■「でも、うちの子、お勉強は出来るんです」と反論した親

授業中、小さい子をいじめるなど問題行動を起こす子がいました。お母様がお迎えにいらした時このことを伝えました。

すると「でも、うちの子、文字や数字が大好きでお勉強ができるんです」と反論されました。優秀だと思っていたわが子のことを指摘されて、気分を害したのでしょう。

でも「勉強ができるから、態度が悪くてもまあいいじゃない」ということではないんですね。“勉強が出来ること”と“人としてやっていいこと悪いことを教育する”のは別次元のことですから。

このように、お勉強が出来る出来ないだけに目を奪われて評価する子育てをしていると、結果的に学歴があっても社会に出て問題行動を起こすことになるかもしれません。

また、優れた知能を“知能犯”として悪いことに利用するかもしれません。こうなると「東大だから」、「勉強ばかりさせていたから」と批判材料にされてしまうこともあります。

いかがでしたか?

 「十で神童十五で才子二十過ぎればただの人」ということわざがあります。

「幼少時代は並外れてすぐれているように見えても、多くは成長するにつれて平凡な人になってしまうこと」のたとえです。このことわざを使って、早期教育している人を批判する人がいます。

東大に行ってエリートになる人もいれば、犯罪を犯す人もいます。高校中退でニートになる人もいれば、社会貢献したり偉人になる人もいます。「東大出身だから●●、高校中退だから●●」の因果関係はありません。

人としてどうなるかのスタートは、親から受けた育ちや愛着形成であったり、そして友人関係や出会った先生だったりするんですよ。混同しないようにしましょうね。

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※ goodluz / Shutterstock

【著者略歴】

※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』

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