米元高官「北朝鮮でクーデターの可能性」の現実味 (2/2ページ)
こうした状況をざっくりと分析するならば、叩き上げの野戦軍人たちが元々は党官僚である政治軍人たちとの権力闘争に敗れ、出世の「肥し」にされているようにも見える。
実際、韓国政府が2月10日、核実験に対する制裁措置として、北朝鮮南部・開城(ケソン)で展開してきた南北協力事業、開城工業団地の稼働を「全面中断する」と発表した際には、韓国の情報筋から次のような解説も聞かれた。
「韓国政府は表向き、核実験への制裁をアピールしましたが、本当は李永吉氏の処刑が稼働中断の第一の理由。北朝鮮の野戦軍人の中に、金正恩氏に対する不満が溜まっているとの情報があるのです。もしかしたら異変が起きる可能性もあり、工団に駐在している韓国国民を早いうちに退避させて置きたかった」
もしかしたらウェンディ・シャーマン元次官の発言も、こうした情報を共有したうえでのものだったのかもしれない。