子どもの自主性が奪われる!? 「迷惑かけちゃダメ」の一言がもたらす不幸 (2/2ページ)
■「どこへ出しても恥ずかしくない子」が自分の感情を押し殺すリスク
どこを見ても“非の打ちところがない立派な人間”にと肩肘張って育てようとしなくたっていいんです。恥ずかしくてもいいじゃないですか。
周りの評価を常に気にしつつ育てていると、子ども自身にも、いつしか周りの目を気にして生きる変なクセ、自分の感情を押し殺すクセがついてしまいます。
「迷惑をかけてはいけないんだ」というプレッシャーから、常に人の顔色をうかがいながら生活する姿勢が染みこんでしまっては可哀想です。
■「あれしちゃダメ」の口やかましさが子どもの自主性を奪う!?
どちらかというと「人様に人に迷惑をかけない子どもに育ってほしい」方針があるのは、教育熱心な家庭であることが多いような気がします。
朝から晩まで「あれしちゃダメ、これしちゃダメ」と口やかましくなっていたりします。
それのために子どもが親の顔色を見てビクビクしながら、自主性も意欲も自信も育たないまま大人になってしまっては、本末転倒ですよね。
子どものために良かれと思って熱心にしていたけれど、結果は真逆。迷惑をかけないどころか、すっかり自信のない子に育つリスクがあります。
■迷惑をかけるより不幸なのは「人に助けを求められない」こと
子どもがピンチに陥ったとき「先生に迷惑がかかる」、「親に心配をかけたくない」と思って、自分で抱え込まないように支えてあげましょう。
何も難しい話ではありません。困ったときに「ママ助けて、先生助けて」の一言が言えるようにしてあげるだけ。
そして、助けてもらったら「ありがとう」、迷惑をかけたら「ごめんなさい」と自ら言えるようになれば、それで十分です。
いかがでしたか?
「人様に迷惑をかけるなんて恥ずべきことだ!」の思いで、自分を押し殺しながら大人になるよりも、「人の手を煩わせても助けてもらう」心の余裕を持ち、その上で自ら感謝の言葉を発するだけでなく、自分自身も他者を思いやる姿勢でいることのほうが大切なんですよ。
【画像】
※ Darya Prokapalo / altanaka – Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』