googleCM「はての浜はどこ」でわかった謎のナワバリ (2/2ページ)
ということは、第三者が制定した「奥まで行くツアーはその事業者だけ」という何かのローカルルール(運営権)があり、実際はそれ以外に船のチャーター等で上陸している人がいるのかもしれない。筆者は久米島の役所の議事録等も読んでみたが、短時間で権利に関する事情まではつかめなかった。ただ、将来的に町は条例整備を行い、入島税を取り施設の整備を行いたいと考えており、それに対して土地の権利、運営権調整を行なっていくことは課題としてあるようだ。
島をキレイにしているのは事業者か 特定社だけがいちばん奥へ行くツアーを催行できる理由は依然謎のままではあるが、推測できることはある。
はての浜がキレイと言われるのも整備によるもので、観光客が気持ちよく利用できるのはこのようなツアー業者により、日々漂着するゴミ等が取り除かれている結果でもある。ツアーでは外洋側ではない島対面(内側)のほうにビーチパラソルを立て、監視を置かない外洋に出ないように注意を行なっていた。反対側の外洋へ行かせない理由はは海水浴場仕様ではなく、急に深くなることもあり、一切の責任が負えないということもあるが、実際に見てみると蛍光管や電灯、外国語(中国・台湾・韓国)のペットボトル、ドラム缶などの漂着物がいっぱいあり、その中には割れたガラスが混じっており危険なのだ。つまり、ツアー業者は島の環境整備(パラソルを立てる側だけ)もしていると考えられ、となると島ごとに特定社へ運営権の代わりに島内整備を任せるといったこともあり得るのではないだろうか(パラソルと反対側の整備もしてもらいたいものだが…)。
実態は掴めなかったが、googleのCMのせいで、謎のアンダーグラウンド事情まで調べることとなってしまい、微妙な気分となってしまった。観光客はそんなことを考えずに楽しめばいいのだが。
久米島民に知られていないgoogleのCM 地元ではgoogleのCMによる好影響はあまりなく、5月連休にもかかわらず満員ではなかった。さらにローカルでは(CMが流れているにもかかわらず)聞いた範囲で誰もそのCMを知らなかった。島を訪れる客があまり激しく増えていないから実感できないのかも…。
連休でも混み合わない久米島、国内屈指、最高のロケーションを楽しめるはての浜はおススメできるスポット。海から直接上陸するため濡れるので短パンが必要なのと、紫外線が通常の7倍くらいある(ガイド談)ので日焼け対策が必要だが、一生に一度くらいは行っても後悔しない場所だ。googleのCMが浜を異常に流行らせる原因になってなくて、島の環境保護的には良かったのかも…。
(文・楠尾 袋 写真/編集部)