昆虫にも意識がある。自分たちの生きる世界を感じ取っている(米研究) (2/3ページ)
例えば、ミツバチが世界から情報を得て、それに基づき計算し、行動することについては誰もが同意するだろう。しかし、ここで問題となっているのは、昆虫が自分の視点から世界を感じているかどうかということだ。
従来、学者たちは昆虫や動物の行動を観察することで、それを理解しようとしてきた。しかし、今回観察対象となっているのは、昆虫の特定の神経の成り立ちである。そうした観察からは、昆虫の意識体験が人間のそれとは完全に同じではないことが明らかとなっている。
とはいえバロン氏とクライン氏はこう論じている。「昆虫が体験している世界は、人間の体験ほど豊かでも、精密なものでもないが、似たような感覚であることには変わりがない」と。
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おそらく、心を深く省みることができるのは人間だけだろう。これは自らが意識的な存在であることを人に意識させる複雑なプロセスである。だが、私たちは大部分の時間をそうすることなく、もっと単純なやり方の意識を持って過ごしているのだ。
両氏は、今回明らかとなった類似点が、まったく新しい科学的な方法で主観的体験を理解することにつながればと期待している。動物に意識を持たせるに至った環境要因を明らかにすることで、主観性と外部世界との関係性に光を当てられるようになるそうだ。