ココで将来差がつく!「成績が悪い子」には身についていない1つの習慣って?
絵本ばかりを見ているわが子に「今度は字を書く練習をしてみよう」とひらがなの練習をさせることを優先するママがいます。もちろん字を書く練習も大切です。でも、実は社会に出て困るのは書けないことよりも読む力がないことだったりするんですよ。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が、“子どもに最も必要な力とは?”についてお話します。
■読める文字を全部書けなくたっていい
この世を生きていく上で読める文字を全部書けなくたっていいんです。
大人になって“紫陽花”“鬱病”“東京三菱UFJ銀行”を読めなかったらちょっと恥ずかしいですし、困ることもありますが、書けなくたって苦労することはありませんよね。
専門職に就かない限り一生書かない文字って沢山あります。また、字が多少汚くても文字なんか読めれば事足りるものです。頭脳明晰でも案外字が汚い人っていますよね。
■「読書しない」のと「文字が書けない」のはどちらが将来困る?
小学校1年生で良い成績を取る子は“漢字が書ける”“計算問題ができる”子どもです。ところが3年生以降、成績が急降下する子どもがいます。だんだんと学習内容が変わってくるからです。
国語も漢字の書きとりだけでなく、長文を読んで何が書かれているか読み取る長文読解問題になります。
算数も“1+3=”の計算問題が主だった1年生の頃から段々と読解力が求められる以下のような文章問題になってきます。
“お母さんが3人の子どもに2つずつ飴を配りました。1つ余りました。最初に何個の飴を持っていたでしょう“
ここでお手上げ状態に陥る子がいます。何が書いてあるか文章から読み取る読解力がないので式を立てられないのです。読めないと文中の単語だけ拾って「“余り“って書いてあるから割り算に違いない」と判断して回答する子も出てきます。
また、読む力(=読解力)がないと国語だけでなく算数も理科も社会でもつまずきます。
これらが“小学校1年生の成績は当てにならない”と言われる理由です。そして、小学校の先生の多くは異口同音にこう言います。「本を読む子は成績がいい。成績が悪い子の多くは読書の習慣がない」と。
■読書して語彙が増えなければ作文もままならない
字か書けても読書の習慣がない子は上手な作文をなかなか書くことができません。文章を書く材料である文字を知っていても、どうやって文章を組み立てていけばいいのかわからないからです。
書き言葉だけではなく、人とコミュニケーションをとるのも言葉を駆使して喋ります。そういう面でも“本を読む“ことを通じて沢山の言葉をインプットしていくことがとても大切になります。
■偉人は字が汚い
芥川龍之介の書いた文章の原文が残っています(書籍まで出ています)。その他、夏目漱石、近年では作家でもある石原慎太郎も悪筆で有名です。海外の昔の偉人ではエジソンとかアインシュタインとか。
ベートーベンがテレーゼと言う女性に贈った楽曲“エリーゼのために”はベートーベンの字が汚すぎて、まともに読めなかったそうです。
弁護士でも医者でも字が汚い人っていますよね。実は世の中の偉人で結構、乱れた文字を書く人って多いんですよ。だから“字が汚い人は頭が悪い”ってことはないのです。
いかがでしたか。
読む力を育てるには読書の習慣をつけるしかありません。でも、まだ幼児が一人で読書することはできません。
そのために、今は出来るだけ沢山の絵本の読み聞かせをしてあげましょう。そうすると本が大好きになり、小学校以降、自分で読書するようになりますよ。
【参考・画像】
※ wavebreakmedia、EpicStockMedia / Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』