親はどう受け止める?イマドキの憧れ職業「ユーチューバー」に潜むリスク
今年のはじめに話題になった、アジアの子どもを対象とした「将来就きたい仕事」に関する調査では、日本の子どもたちのなりたい職業ランキングで1位が“会社員”という結果に。当時「リアルすぎる」と話題になりました。
一方、最近の大阪の調査では、3位に“YouTuber (ユーチューバー)”がランクインし、また別の意味で大きな話題になっています。
もし、お子さんが「ユーチューバーになりたい」と言ってきたら、親としてどう受け止めますか?
■そもそも「ユーチューバー」とは?
ここのところ、メディアでの露出も増えてきた“ユーチューバー”。子どもの夢や憧れとしてとりあげられることも多くなってきました。
もともとは動画投稿サイト『YouTube』の再生によって得られる広告収入を、主な収入源として生活する人のことを指していましたが、最近では、YouTubeに限らず動画共有サイトへの動画投稿者のことを言う場合もあるようです。
■「それなのにユーチューバー」なのか「だからこそユーチューバー」なのか?
最近、大阪の小学校で「4年生男子の将来の夢」を調査したところ、“ユーチューバー”が3位にランクイン。1位の“サッカー選手”、2位の“医者”に次ぐ3位に位置づけたそうです。
「憧れの職業」というのは、子どもの描く夢。憧れ色が強くなるため、その途中の努力や苦労はスキップし、成功例だけを見て選ばれる傾向があります。
それもあって「憧れの職業」には、高収入、名誉、スター性、その時代のトレンドなど、キラッとした輝きを兼ね備えた職業が並びやすいのです。
この傾向をふまえると、“ユーチューバー”を夢見るというのは、
「それなのにユーチューバー」でしょうか?
それとも、
「だからこそユーチューバー」でしょうか?
■イマドキ職業「ユーチューバー」に潜むリスク、ネット依存に要注意
時代の変化とともに、なりたい職業も変わっていきます。インターネット必要不可欠な現在、“ユーチューバー”という職業が、子どもたちにとって魅力的になってきているのは明らかです。
それでも、親は、“ユーチューバー”という職業を、“サッカー選手”や“医者”と同じ響きとして受け止めるのは、難しいかもしれません。
サッカー選手や医者、そしてユーチューバー、どれも成功すれば高収入です。好きなことが仕事になるという点でも共通しています。
しかし、サッカー選手や医者では危惧しないのに、ユーチューバーだと危惧してしまうのは、“依存性のリスク”ではないでしょうか。
インターネットの世界は依存性が非常に強く、「ネット依存」や「ネット中毒」という言葉もあるくらいです。大人であれば自制できることも、子どもには難しいもの。
現に、“ネット依存の低年齢化”が問題視されていており、その数は中高生の8%、約52万人に上ると言われています。最近は、小学生も増加傾向にあるのだそうです。
名だたるサッカー選手が幼少時からサッカーに勤しんでいるように、プロになるには小さい頃からスタートが基本。
だからといって、「小学校からネットに依存している生活」では、その時代にすべき経験を見逃してしまう恐れがあります。
憧れの職業としての“ユーチューバー”。イマドキ職業ながら、そのバランスのとり方が難しい、そう言えるのではないでしょうか。
いかがでしたか?
小学生ユーチューバーも登場している今、ネットでやっていいこと悪いこと、そして依存の怖さは、親がしっかりと伝えていく必要があると思います。
【参考・画像】
※ アジアの子どもの「将来就きたい仕事」に関する調査 – アデコ株式会社
※ Anna Nahabed / Shutterstock
※ Choreograph / PIXTA
【著者略歴】
※ 佐藤めぐみ・・・専門家ライター。育児相談室『ポジカフェ』主宰。最新心理学を用いた叱り方メソッド、やる気アップ法、育児ストレス診断などが専門。著書に『子育て心理学のプロが教える輝くママの習慣』など。