幼児期にちゃんと体験させてる?「小学校入学後につまずく子」の4つの特徴
わが子が晴れて小学校に入学したのに、すぐに学業で伸び悩んでしまう子ども、つまずく子どもがいます。どうしてでしょう。
そこで今日は、『1人でできる子が育つ テキトー母さんのすすめ』の著者の立石美津子が幼児期に体験させたいこととつまずく子の特徴についてお話します。
■小学校入学後につまずく子の4つの特徴
(1)数の概念がない
お風呂で100まで数えられるわが子。○○式で足し算、引き算がドンドン解ける我が子を見て、「わぁ凄いわ、うちの子は勉強できるようになるわ」と思うのは少し甘いかもしれません。
筆者は小学生に指導をしていましたが「教科書の52ページを開けましょう」と指示を出すと100ページある教科書を丁寧に1ページ目からゆっくり開く子。半分くらいをガバッと開けてそこから2枚めくる子がいます。
前者はたた呪文のように数字を唱えているだけの子。後者は数の概念が入っている子です。
数字を暗記しているだけでは不十分です。幼児期には飴を数える、おはじきを数えるなど実物と一緒に数を体験させましょう。玩具で百玉そろばんがありますが、これは数を視覚的に捉えることができるのでとてもよい玩具であり教材になります。
(2)自分のスケジュール管理ができない
時計がわかると計画を立てることができます。
でも、数字だけが書いてあるデジタル時計を見て「7時30分」と叫んでいても時計を理解していません。時計がわかるということは体感として時間経過がわかることを意味します。
授業で子ども達に目を瞑らせて「1分たったら手を挙げましょう」と指示を出すと、15秒くらいで手を挙げる子、いつまでも手を挙げない子がいます。いずれの子も時間の感覚が身に付いていないからです。
けれども、家にある針のついたアナログ時計を見て「あと、10分で8時だからそろそろ歯磨きしようね」とか「あと、100秒の間にお片付けしましょう。100,99,98,97……」なんて遊びを体験している子は時間の間隔がしっかり身に付いています。
また、時間管理が出来ると小学校入学後、「そろそろ休み時間が終わりだからトイレに行っておこう」など計画性をもって自分で行動出来るようにもなります。
(3)持ち物管理が出来ない
幼稚園、保育園の通園バック。お弁当や連絡帳をカバンに入れる準備を4歳になっても親が過保護にやっている、帰宅後、カバンからお便りや洗濯物を出してあげている家庭の子など、全てママがやって手間暇かけすぎていてはどうでしょう。
これですと、入学後、先生の「ハサミを持ってきてください」と言われても忘れ物をしたり、ランドセルに明日の教科書、ノートを入れる準備もママがいないと出来なくなってしまいます。
小学校の担任はいちいち手を貸してくれませんから、学校のロッカーや机の中は次第にゴミ屋敷状態になっていきます。机の中も上も散乱していて集中できないことで学力は低空飛行することもあります。幼児期に整理整頓、持ち物管理の習慣をつけておくこはとても大事ですよ。
(4)文字が読めない
義務教育は1年生からスタートですが、ある程度、ひらがなの読み書きが出来ることは必要です。「幼児期は勉強は何もしなくてもいい。小学校で一から教えます」と説明会で先生から話があったりします。しかし、担任はクラスの9割が読み書きが出来ていればザザーッと進めてしまいます。今はゆとり教育ではありませんから、ドンドン学習は進んで行きます。
入学後、自分の名前も読み書き出来ないと自分の下駄箱の場所もわからず、「にゅうがくおめでとう」の黒板の文字も読めない悲しい状況になります。
子どもの能力が低い訳ではありません。ただ幼児期にその環境がないだけです。
いかがでしたか。
小学校に入学前にこれらのことを一通り体験させておきましょう。そして入学早々、周りが出来て自分だけ出来ない辛い体験をし、自信をなくすことのないようにしてあげましょうね。
【画像】
※ Khamidulin Sergey 、Dawn Gilfillan 、Sergei Kolesnikov / Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』