秋津壽男“どっち?”の健康学「眠れない夜に読書と寝酒のどちらが有効か?アルコールには催眠効果の後に覚醒効果が…」 (2/2ページ)
しかし、これは睡眠には逆効果です。なぜなら、深夜番組を作っている人たちは「視聴者をいかに眠らせず起こしておくか」ということに知恵をしぼって番組を制作しており、突然大きな音を出したり、出演者が叫んだりするのも、視聴者を起こす効果を狙っているからです。
それならば映画を観るほうが効果的で、字幕付きの洋画などオススメです。字幕を追っているうちに、いつしか眠くなるでしょう。
別の方法としては、あえて「目を閉じない」という手もあります。目を閉じると雑念や悩み事が浮かんできて、かえって目が冴えてしまうことがあります。
こうしたさまざまな雑念は、目を閉じるから浮かんでしまうのであり、部屋を真っ暗にして、暗い中、天井を見つめていると、そのうちコロリと眠れてしまうでしょう。読書も目を開けていますが、雑念を浮かべないためにも目は開けておくべきです。
また、医者ならば医学書、小説家なら芥川賞受賞作など、仕事絡みでいつしか読もう、勉強しよう、という本を枕元に置いておくのも手です。眠くなって寝られればベターですし、眠れずに読み続けても勉強になります。
つまり、どちらに転んでも得になる、そんな本がベストかもしれません。
■プロフィール 秋津壽男(あきつ・としお) 1954年和歌山県生まれ。大阪大学工学部を卒業後、再び大学受験をして和歌山県立医科大学医学部に入学。卒業後、循環器内科に入局し、心臓カテーテル、ドップラー心エコーなどを学ぶ。その後、品川区戸越に秋津医院を開業。