女性の匂いを嗅いだら逮捕?電車内の“触らない痴漢”論争への疑問 (2/3ページ)

デイリーニュースオンライン

 長年問題視されている痴漢。電車内を中心に発生し、その容疑者の大半は男性だとされている。

 近年、痴漢に対する問題意識が高まる一方、冤罪を生む可能性についても指摘されている。一部では示談金狙いとも思われる痴漢冤罪も存在し、3月20日放送のバラエティ番組『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)では、痴漢と疑われたら「全速力で走って逃げろ」「無視しろ」などと弁護士たちが主張していたばかりだ。

 今回話題になっている「触らない痴漢」について、世の男性からは「いい加減にしてくれ」と言わんばかりに怒りを露わにする人が多い。そんな中、「トイレみたいに男性専用と女性専用で完全に分けて欲しい」と男性専用車両の設置を訴える声や「男は呼吸するな!出来ないならガスマスクしろですか?」「そのうち見ただけで痴漢扱い」と皮肉まじりの意見も少なくない。

「たまたま乗り込んだ満員電車で運悪く痴漢に間違えられて、冤罪で人生を棒に振るかもしれない。世の男性からしたら、たまったもんじゃありません。鉄道会社や鉄道警察は、乗客が快適に乗車できる環境作りを意識してほしいです。意見が多く出ているように男女別の専用車両を増やすことを検討しても良いのでは。顧客満足度が上がるのみならず自分たちの仕事も減るんですから、一石二鳥ではないでしょうか」(報道関係者)

 ちなみに2009年6月には、西武ホールディングスで男女平等や痴漢冤罪対策(カメラ設置に比べて安価)として男性専用車両の設置が提案されたものの、「利用者からの要望が少ないから」と実施が見送られている。はたして世の男性が平穏な電車移動ができる日々はやってくるのか。

文・海保真一(かいほ・しんいち)
※1967年秋田県生まれ。大学卒業後、週刊誌記者を経てフリーライターに。週刊誌で執筆し、芸能界のタブーから子供貧困など社会問題にも取り組む。主な著書に『格差社会の真実』(宙出版)ほか多数。
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