江戸時代の埋葬において信仰していた宗教より大事にされていたある考えとは (2/2ページ)

心に残る家族葬


例えば、この時代の説話集には、遺族や僧が特定の経典を読んだり写経したりすることで、死者が成仏できたという話が多い。

これに対して、江戸時代の怪談では、無実の罪などのため殺されたりした死者が、自分を陥れた人々を呪い殺す話が多い。そしてこのタイプの怪談は、加害者たちが全員死亡するか、あるいは改心することで、死者は幽霊として祟ることを止めるという結末が一般的である。つまり死者は「現世の社会の論理」に則って祟る、という設定になったわけである。

死者の魂は現世的論理に則って動く、とする考え方が登場したからこそ、所属や宗派を問わず平等に弔うという「現世的論理に基づく善行」は死者を救う、と信じられたのである。

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