プールや海の後は注意!夏に気をつけたい「外耳道炎」意外と身近な注意事項6つ
だんだんと気温が上がり、夏を迎えようとしているこれからの季節、お子様がプールや海へ行く機会も多くなってくるかと思われます。
その後に、耳掃除をしてあげたときにこの外耳道を傷つけてしまうことによって細菌感染してしまい、“外耳道炎”を引き起こしてしまうケースが多く見受けられます。
そこで今回は、医学博士の筆者が“夏に気をつけたい「外耳道炎」と注意点”についてお話します。
■イヤなニオイがしたら要注意…。そもそも外耳道炎とは?
耳は大きく分けて外耳、中耳、内耳に分けられます。
その中でも外耳はいわゆる“耳”と呼ばれる部分と、耳かきをする場所である“外耳道”と言います。
この部位で、細菌が繁殖してしまうようなものを“外耳道炎”と言います。
外耳道炎を起こすと、イヤなニオイのする耳漏(じろう)や難聴が生じてしまうことがあるので、誤った対応をしないことや、外耳道炎になった際に早急な対応が必要です。
■プールや海の後は要注意!外耳道炎の原因例
外耳道炎が起こる原因にはいくつかありますが、下記に例を示していきます。
・耳かきによって外耳道を傷つけてしまう。
・耳が痒いからと言って、爪で耳を掻いてしまうことで傷がついてしまう。
・プールや海の水が入ってそのまま放置してしまう。
・金属アレルギーによるもの。
・細菌感染によるもの。
■「外耳道炎」を防ぐためにママが気をつけたい6つのこと
外耳道炎は時に難聴を起こしてしまったり、耐え難い痛みに襲われてしまうことがあります。
そのような状態が起こってから治療をするよりもやはり予防が何よりも重要となってきます。
そのような中、いくつか注意点を述べていきたいと思います。
(1)必要以上の耳かきをしない
外耳道炎が起こりやすい原因の一つとして耳かきが挙げられます。耳かきは確かに気持ちが良く、子どももねだってくるかもしれません。
しかし、必要以上に耳かきをしてしまうと外耳道が傷ついてしまい、そこから細菌感染を引き起こしてしまい、外耳道炎につながってしまう可能性も十分に考えられます。
耳かきは、必要最低限にしておくようにしましょう。
(2)耳垢は勝手に出てくる!耳かきは毎日する必要ない
耳かきは毎日する必要はありません。意外かもしれませんが、耳垢は放っておいても実は勝手に出てくるものなのです。
多くても週に2~3回に留めておくようにしましょう。
(3)どうしても「耳かき」をしたい場合は綿棒を用いる
綿棒は、綿で作られているために、耳かきと比べると外耳道に傷つきにくくなっています。
どうしても毎日耳掃除をしたいという場合には、耳かきと綿棒を使い分けるようにしましょう。
(4)プールや海水浴が終わったら「耳の中の水分」を取ってあげる
プールや海水浴において、いくら基準値を満たしているとは言え、少なからず細菌がいます。
その細菌が定着してしまうと、外耳道炎を引き起こしてしまう可能性も考えられますので、きちんと綿棒やティッシュなどで、耳の中の水分を取ってあげるようにしましょう。
もちろん、これはお風呂上りのとき、耳にお湯が入ってしまった時にも言えることです。
(5)爪で耳の中を掻かないようにさせる
爪は、意外と鋭利なものです。特に子どもの場合は、傷がつきやすくなってしまいます。
耳が痒く、爪で耳の中を掻こうとしたら、綿棒などで、耳掃除をしてあげるようにして下さい。
(6)アレルギーを避ける
金属アレルギーなどによって、外耳道炎が引き起こされてしまう可能性も考えられます。
あまりいないかと思いますが、ちょっとしたおしゃれでピアスとまではいかないにしても、イヤリングなどを着けてあげるということをして、金属アレルギーがあった場合などに、外耳道炎が引き起こされてしまう可能性も否定できません。
アレルギーが何もないことを確認するまでは、アレルゲンから極力避けるようにしましょう。
いかがでしたか?
外耳道炎は、身近な生活動作によって起こってしまうことがありますので、特にプールや海水浴に行く機会が増える時期には、気を付けるようにしましょう。
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※ luckyraccoon / Photobac – Shutterstock
【著者略歴】
※ 川上 智史・・・北里大学大学院医療系研究科医学専攻博士課程修了、医学博士。予防医学を専門とし、医学的に美と健康に主眼を置き研究を続ける。各種教育機関や講演会において予防の重要性を啓発している。