効率が悪い、費用対効果が低い! 英会話NG勉強法

英会話の勉強法には、有名人や魅力的なキャッチコピーを使った英語教材や英会話教室などの広告も多く、一体どれを選んだらいいのか悩む人も多いはず。
私は英語がほとんどしゃべれない状態からいろいろな教材、勉強法を試し、失敗も繰り返しながら、約3ヶ月で日常的な英会話を習得。今ではアメリカでライターとして英語で取材もできるようになりました。
今回は私個人の体験をふまえて、効率やコストの観点からあまりおすすめできない英会話勉強法をご紹介します。
スピードラーニング

こちらは、中学〜高校程度の単語を使った会話の音声を聞いて学ぶ形式の教材。1章あたり1〜3分程度で場面や登場人物を変えながら、カップルが一緒に食事に行く相談をしたり、夫が妻を友人に紹介したり、同僚が休暇の予定を話したりするなど、日常的な会話が延々と続きます。
”聞くだけで英語をマスターできる”と言われていますが……いくら聞き流しても、流れてくる単語の意味がわからなければ何度聞いても効果がありません。
ある程度単語を覚えている人にとっては復習として使えますが、単語の基礎がない人にはおすすめできません。もしチャレンジしたいなら、付属のテキストと照らし合わせて意味と発音を確認しながら使ったほうがいいように思いました。
聞き取りの練習をするなら、アメリカやイギリスのラジオ番組を流した方が、コストもかからないからおすすめですよ。
英会話教室のロールプレイングレッスン

英会話教室によくあるプログラムで、会話形式のテキストを講師と生徒でロールプレイングのように声に出して読んでいくレッスンがあります。例えば、
Mike:「Hi Brenda! Do you have any plans for this weekend?」
Brenda:「I will visit my grand parents house with my brother.」
Mike:「Sounds great! Where is your grand parents house?」
というような内容を、講師がMike、私がBrendaになって会話文を読んでいくだけ。私の場合、正しく読み進めることに精一杯で内容が頭に入ってこなかったり、自分と全く関係のない役柄を演じなくてはいけないことに違和感を覚えました。会話の定型フレーズを覚えるのは大事ですが、ロールプレイングが的確かどうかは疑問。
それより、定型フレーズを使って自分が伝えたいこと、興味があることに関する例文を作って伝える練習をしましょう。そうすることでしっかり自分のものとして定着し、別の場面でも応用がききます。
事前勉強なしに海外の語学学校留学

ほとんどしゃべれない状態で行った場合、語学学校の授業は効果的とは言えません。私の場合は渡米前の3ヶ月間、週に2時間英会話教室に通い、スピードラーニングを聞き流していましたが、あいさつや自己紹介、中学1〜2年の教科書に出てくる会話程度しかしゃべれませんでした。
ただ、現地の語学学校に行けばなんとかなるのではないかと期待していました。でも実際はネイティブ講師には当たり外れがあるし、教材はいろんな国から来る留学生みんながわかるようにシンプルに作られていて、日本人特有の「つまずくポイント」に配慮した工夫はありません。
授業は講師1人に対して複数の留学生で進められるので、ネイティブ講師と話す時間は限られています。3ヶ月間週5日、1日3時間通いましたが、これほどの時間を費やしただけの効果はないと感じました。
ただし海外留学の経験自体はもちろんプラスになります。英語に囲まれた生活は日本では得られないもの。語学学校だけに頼らず、自分で勉強したり積極的にネイティブと交流することが大切です。
海外ドラマ、映画

英会話初級レベルの場合、海外ドラマや映画は「スピードラーニング」と同じくあまり効果がありませんでした。なぜならしゃべるスピードが速く、はっきり発音されていないことが多いので何を言っているのか聞き取れないから。
大好きなドラマや映画がある場合は、英語の音声で英語の字幕を表示し、セリフとフレーズを常に確認をしながら、わからない部分は戻ってリピートするのを徹底すれば効果はあるかも。大好きな内容なら「英語でなんて言っているのか知りたい」「次の展開が気になるからストーリーを理解したい」というモチベーションで、何度も繰り返し聞くことができるものです。
一般的には英会話中級以上(英単語3,000語程度を正しい音声で習得し、日常的なシンプルな会話が聞き取れるくらい)になってから始めるのがおすすめです。聞き取りはもちろん、ネイティブがよく使うフレーズ、イディオムなどが習得できます。
TOEICの教材

TOEICの教材は、ビジネスのメールのやりとりや資料作りなどデスクワークにフォーカスしています。勉強しないよりしたほうがいいですが、テストの内容がしゃべることを前提としたものではないので、TOEICで高得点をとっても実際に英語でのコミュニケーションができるとは限りません。
しゃべるための英会話トレーニングとしては、TOEICよりTOEFLのほうが効果があります。私の場合、特にスピーキングの練習が役に立ちました。
例えば「Q.あなたの最も尊敬する人は誰ですか?」というような質問に対して答えを15秒で考えて、45秒以内で英語で話します。45秒の中には理由、個人的な経験も入れなくてはなりません。伝えたいことを完結にまとめ、ある程度の速さでしゃべらなくてはならないのでとてもいい練習になりました。
ベストな勉強法は人それぞれ、好みや英語のレベルによって違いますが、たくさんある選択肢の中から選ぶときに「消去法」として参考になれば幸いです。