人工知能を搭載したロボットによって人類に役立たずの無益階級が出現する(イスラエル) (2/4ページ)

カラパイア



[画像を見る]

 「この類の予測が、産業革命の黎明期からここ200年存在していたことなど承知しています。そして、それが実現しなかったことも。基本的に狼少年のようなものです」とハラーリ氏。「ですが、狼少年の物語の結末では本当に狼がやってくるのです。そして今度ばかりはその時なのだと考えています」

 彼の見方では、人類には自らを有益な存在たらしめる2種の能力が備わっているという。すなわち肉体的な能力と認知的な能力だ。産業革命で登場した機械は、力仕事や反復的な作業が必要とされる現場から人間を追い出した。しかし、その影響は圧倒的というほどでもなかった。機械には触れることすら許されなかった認知能力がある限り、人間の働き口は概ね安泰だった。だが、それもいつまで続くか怪しいものだ。AIは認知の分野でも人間を追い越しつつあるからだ。確かに新しい仕事は登場するだろうが、そこで人間がAIやロボットよりも優れているという保証はない。 労働市場を変革する上で、AIに人間以上の知能は必要ない。作業をうまくこなせるだけの知能があればいいのだ。それが実現されるのはそう遠い日ではないだろう、とハラーリ氏は予測する。「今日の子供たちならそうした事態に直面するでしょう。学校で学んだことの多くは、彼らが40か50歳になる頃には意味のないものとなっているのです。彼らが引き続き仕事を確保し、世界を理解し、社会の出来事と関わり続けるには、常に自分自身を革新し続けなければなりません。それも必要なスピードはますます早くなるでしょう」

無益でも価値がある人間とは?

 仮に彼の言う通りだったとしても、仕事を失った人は無益な人間ではない。アメリカだけでも9,300万人の無職の人間がいるが、彼らにはそれでも価値がある。実はハラーリ氏の言う”無益”にはきちんとした定義がある。

 「このとても不穏に聞こえる用語を選んだのは、私たちがそれを経済や政治システムの中で捉えており、倫理的な視点から論じられることはないという事実を浮き彫りにするためです」と彼は説明する。
「人工知能を搭載したロボットによって人類に役立たずの無益階級が出現する(イスラエル)」のページです。デイリーニュースオンラインは、海外などの最新ニュースを毎日配信しています。
ページの先頭へ戻る