苦手克服は誰のため?よかれと思った判断が「子どもの将来を平凡にしてしまう」かも…! (2/2ページ)
得意なものがさらに強化されるとこれが自信になり、不得意な分野にもチャレンジする挑戦意欲が湧くものです。
■「昆虫博士」は将来重宝される!?
「うちの子は算数の文章題が苦手だから」と、文章題ドリルを買い与えている人がいます。
更に「●●ちゃんは計算問題はできるから、計算ドリルはやらなくていい」なんて言ってしまう人もいます。でも、苦手な問題を山盛り与えられたら“学習意欲減退”です。
ここは“切り捨てる勇気”も必要です。得意な計算問題を強化することにより苦手な文章題に取り組む意欲が出たりします。
また、勉強全体があまり得意ではなかったら“昆虫博士”、“電車博士”など一つの分野に突出した能力を発揮させるもよいのです。
“●●については誰よりも知識がある”と人に一目置かれ、これが自信につながります。
また、全体がそこそこ出来る人よりも、何か一つ秀でたものがある人のほうが、重宝される時代になりつつあります。
■「適性がない、苦手な部分」を引き上げるのは難しい
世の風潮として“明るい人”、“面白い人”が受ける時代です。テレビのゴールデンタイムもお笑い番組が主流になっています。
そんな時、引っ込み思案でおとなしいわが子。将来「暗い人、影が薄い人と思われてしまい可哀想。もっと活発で明るい子どもになってほしい」と思いますよね。
でも、元々ある気質です。そのベースを活かしましょう。
明るく活発で社交的な人は営業職に向いていたり、夜の宴会部長のタイプです。
いっぽう、周りをよく見ているおとなしい子は将来、一つの部門を緻密に深くやり続ける研究者や秘書に向いていたりするのですから。
いかがでしたか?
ママだって手先が不器用だから手芸教室に通おう、運動が苦手だからスポーツクラブに行こうとは絶対に思いませんよね。
好きだから得意だからもっとやりたいと思うのではないでしょうか。子どもも全く同じですよ。
その子の興味を持っていることを探し、役割を与えることが大切です。
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※ ISchmidt、 Iakov Filimonov、Beata Becla / Shutterstock
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』