能力別クラス編成ってどうなの?「ハイスペックすぎるグループ」に入れることの悪影響 (2/2ページ)
進学塾でもこの体制をとっているところも多く、更にマンツーマンでその子の力に応じた指導をウリにしているところもありますよね。
■学力が伸びやすいクラス、伸び悩むクラスって?
さて、この場合、上のグループで最下位にいるのと、一つ下のグループでトップにいるのとではどちらが伸びるでしょう。実は後者なんです。
それは、自分の能力以上のクラスに在籍して、頑張っても頑張っても上の子に追いつけない体験するよりも、そうではないクラスにいて能力に応じた課題を与えられ、達成感や成功体験を得られた方が意欲が出るからです。これがエネルギーになり学力が向上するのです。
小学校で成績トップクラスだった子が、必死な思いをして進学校に入ってみると、周りが自分より出来ているとカルチャーショックを受けて自信をなくし、伸び悩むことがあります。これと似ていますね。
運動会でも、前を走る子どもとの距離が空きすぎていると「これ以上頑張っても勝てない」と思ってしまいスピードが遅くなります。
でも、自分の走るペースよりわずかに早い伴走者がいれば、タイムが伸びたりします。マラソンでいう“ラビット”と呼ばれる役目の人ですね。
いかがでしたか?
大人は「あんな人になりたい」と憧れの人を目標にして奮起することもありますが、子どもの勉強では手が届かない目標を強いるのは、逆効果です。
まして、「あの子を見習いなさい」と親から言われ、成績優秀なグループに入れられるとやる気はダウンします。
子どもの能力をよく観察して、見合った環境に入れてやりましょうね。
【画像】
※ Syda Productions、 wavebreakmedia / PIXTA
【著者略歴】
※ 立石美津子・・・専門家ライター。32歳で学習塾を起業。現在は保育園、幼稚園で指導しながら執筆・講演活動に奔走。自らは自閉症児の子育て中。著書に『小学校に入る前に親がやってはいけない115のこと』『読み書き算数ができる子にするために親がやってはいけない104のこと』『心と頭がすくすく育つ読み聞かせ』『「はずれ先生」にあたった時に読む本』『一人でできる子が育つ「テキトーかあさん」のすすめ』